木全賢のデザイン相談室

デザインコンサルタント木全賢(きまたけん)のブログ

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関西大震災と中越沖地震の中小製造業の教訓

2011年03月15日 | デザイン相談室
下請の底力サイト


◆関西大震災と中越沖地震の中小製造業の教訓
71:【デザイン相談室】第71発


 東日本全域における犠牲者の皆様に対し、心より哀悼の意を表すると共に、不明者が一人でも多く生還されることを期待し、甚大な被害に遭遇された被災者の皆々様には、心よりお見舞いを申し上げます。

 一日も早い被災地の復興を心よりお祈り申し上げます。



 群馬県の株式会社「下請の底力」の登内(とのうち)様から、以下のメールをいただきました。

 是非、拙ブログをご覧の中小企業の方たちにもお伝えいたしたく、転載させていただきました。


株式会社下請の底力からのメールの転載

 株式会社下請の底力の登内(とのうち)です。

 東北、関東の中小町工場の皆さん。地震の影響は如何でしょうか?

 群馬県のシタゾコメンバーも工場や設備、倉庫の商品などに大なり小なり影響が出ています。

 私の本業であるバイヤーズは渋谷なのですが、ニュースでも報道されているとおり人でごった返してしまっており、電話も先ほどまでまったく繋がらず、電車が止まってしまっていて、タクシーも渋滞で当てになりません。ホテルも満室で、歩いて帰るか会社に泊まるかの状況です。

 さて、うちの取締役の高垣から、被災地域の町工場さんたちに伝えて欲しいとメッセージを預かりました。

 彼の恩師である一橋大学の関満博先生が過去に「関西大震災と中越沖地震の中小製造業の教訓」として、レポートをしていた内容です。

 インターネットの出来る環境ではないかもしれませんが、もし携帯などで受け取られたらお知り合いの町工場の方に転送していただければと思います。


1 倒れた or 傾いた工作機械を起こして、レベル/水平を取る

 阪神、中越の場合、有力企業が機械屋を抱えこんでしまい、中小企業に来るのは一ヶ月後という報告もなされています。素早く業者に連絡し手を打たないと、休業が長引き、受注先を失ってしまいかねないとのこと。

2 水を確保する

3 製造業ネットワークを確認する


 あらゆる手段をもって納期遅れを防ぐこと。


 「関係者の生活を守るため、一日も早い操業を目指しなさい」とのレポートです。

 災害の場合、大手企業より中小企業の方が生活の立て直しが困難な傾向があります。

 思考停止せずに、急いで、一つずつ通常操業にむけて体制を整えていく必要があると、お伝え頂ければと思います。

 高垣達郎



 東京・埼玉でも余震はまだ続いています。

 機械や工場、中には肉体的被害を被った社員さんやご家族もいるかもしれません。更に精神的な影響が心配されます。

 東北の方々の被害状況は我々の想像を超えていると思います。
 パニック状態になっているかもしれません。
 そこをなんとか踏ん張ってください。

 そこを乗り切った皆様は、リーマンショック後に苦しんだ日本中の町工場の「希望」になりますので。

 (株)下請の底力 スタッフ一同
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~世界の元気は俺たちがつくる!下請企業復活の手本になるぞ!!~
    問題解決財の購買代理商社-株式会社下請の底力

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【株式会社下請の底力からのメールの転載はここまで】


一橋大学関満博先生をご存じの方へ

 上のメールでも紹介された一橋大学関満博先生は、地震当時釜石にいらっしゃいましたが、無事が確認できました。

 木全も墨田区の産業振興会議で関先生にはお世話になっており、無事が確認でき、胸をなでおろしています。

 詳細は、小高メリヤス工業株式会社の社長ブログに掲載されています。


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