春元の独り言

若い方たちの創業や中小企業を応援します。皆さんの成功を祈って、応援メッセージを書き続けます。

アマゾンエフェクト

2019年04月27日 11時15分24秒 | 独り言
アメリカ西海岸の5つの州を巡り、アマゾンエフェクトの中でも「DEATH BY AMAZON]といわれる小売り業の現状を視察してきました。
ハイウエイを走る中で対面の道路を多くのアマゾンプライムと書かれたトラックが走るのを見ながら、アマゾンのすごさを実感していたのですが、
東海岸を見た昨年のニューヨークなどの都会の印象とは打って変わって、砂漠の連続、こうした中で突然出てくる町、その中にあるウォルマートや
セーフウエイなどのスーパーマーケット、買い物に行くのも大変なことが実感できます。その中でウォルマートの最近の攻勢ぶりはさすが世界一の
小売業と実感させられました。視察に各州を回るたびにトイレ休憩の場所は全て、ウォルマートのようなもの。アメリカ中に張り巡らされたような
店舗数、さすがにアマゾンもホールフーズを買収するだけでは勝てない理由がよくわかります。そのウォルマートのネット事業などでの巻き返し、
店舗の活用がその店舗網のおかげで功を奏しています。ネットでは買えないもの、買う前の検索だけでは十分得られない情報など、今後のアマゾン
対ライバル企業の攻防に注意していきたいと余計に思いました。
 日経新聞によるとアマゾンの業績は良いものの売り上げ伸び率の減少を指摘していました。確かにウォルマートなどのネット事業の攻勢なども
原因と思われますが、アメリカの景気動向を考えると、まだまだアマゾンエフェクトに注意する必要があると思われます。ただ地元スーパーの活躍
など、新鮮な食品等に関してまた説明を要するような商品群に対して、地元の強みがあるのも事実。リアルとネットの融合が今後どのように進んで
いくのか注目です。また中国におけるアマゾンの国内向け通販事業の撤退等、アマゾンの動向は地球儀を見ながらその動きを見ていく必要があります。
ただ日本でなぜウォルマートと西友の連携がうまくいかなかったのか、アマゾンとオイシックスの連携はどうなるのか、はたまたクロネコヤマトとの
連携もどのように推移するのか、新たな「令和」の年を迎えて、日本ではネットとリアルな店舗の動きがどのように変化していくのか、そうした動きに
絡まってIOT技術の進展がどう結びついていくのか、日本の技術は世界の動きに先んじることができるのか、失われた20年が30年以上に続くのではと
心配しながら、迎える「令和」の新しい年の中で、日本の農業や製造業、それに小売業などの動きに注目しています。「令和」の年は海外から日本を見、
そして海外に向けて日本の役割を発信できるかが求められている年かもしれません。
(写真は頑張る地元スーパーSAFEWAY、集客もできている感じでした。)



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