デラシネ日誌

私の本業の仕事ぶりと、日々感じたことをデイリーで紹介します。
毎日に近いかたちで更新をしていくつもりです。

笑うアミーゴス

2022-04-06 18:16:40 | 観覧雑記帳
ジャンル 舞台
公演日時 2022年4月5日午後7時(終演8時45分)
会場 築地本願寺ブディストホール
出演 山本光洋、ふくろこうじ、道化師びり

楽しい公演だった。90分肩の力を抜いて、自然に引き込まれ、3人がつくる笑いの世界を堪能できた、そこから生まれた楽しさ、こういう楽しいステージは久しぶりだった。公演後のあいさつで山本光洋がふたりを誘って生まれたステージということがわかった。それぞれ自分のネタをもっている三人なので、そのネタを三人でつないでいくのかと思っていたが、三人一緒がベースで、そこにそれぞれの自分のネタをはさんでいくという構成になっていた。まさかここまで三人が一緒になってネタをつくっているとは思わなかった。どんな風につくっていったのかメーキングがあったら見てみたい。三人のクラウンショーというと、キャラクターをそれぞれに表にだして、ぼけて、つっこんで、落とすみたいな組み合わせでもっていくのが、正攻法だと思うのだが、この三人はそうしたギスギスしたそれぞれの際立たせということではなく、自然体で、ネタをつくるというよりは、演じる中で、面白いことを発見していくというなつくりだったような気がする。そこからゆとりというか、遊びのようなものが生まれ、笑い、そして楽しさが生まれてくる。最後の「バナナアミーゴス」は大きな網の中にあるバナナをとろうと、三人がいろいろやるのだが、そのひとつひとつは、ぼけ、突っ込み、落とすというリズムではなく、バラバラなのだが、演じながら、おかしみを生みだしていく。つまりきっしりとした構成ありきの世界ではなく、自然に組み立てていく笑いの世界があった。ひとつひとつ面白いネタばかりだったが、「ペニーズフロムヘブン」という三人が袋をもって、空から落ちてくるお金を待っているというのが、なかなか深みがあった。話題の映画「ドライブ・マイ・カー」の冒頭は「ゴトーを待ちながら」のシーンなのだが、まさにあの「ゴトー」を思い出させる、発想の面白さがあった。山本光洋のマネキンは、大道芸などでもやっているネタだと思うが、これはひとつの作品として、世界に出せると思うというか、見せたいものになっている。こういうことを言っては失礼かもしれないが、いままでびりはいろいろ見てきたが、この作品のびりは伸び伸びとして、こんなに面白いクラウンだったのかと思った。ふたり組でやっているときよりも、キャラクターのしばりがなかったのかもしれない。
かつて山本光洋は、亡くなった本多愛也たちとTRIOというユニットをつくっていたが、このアミーゴスはあれ以上に可能性を秘めているような気がする。続編がとても楽しみだ。
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