弁護士NOBIのぶろぐ

マチ弁が暇なときに,情報提供等行います。(兵庫県川西市の弁護士井上伸のブログです。)

事務所の名前

2011年10月06日 | ⑫雑談
10月3日で弁護士登録ちょうど5年になりました。
独立して,もう1年9ヶ月になりました。

早いものですね。
独立するときは半人前なのにと思っていたが,この1年9カ月でどれだけ成長できたのでしょうか。
依頼者・相談者の方には申し訳ないのですが,弁護士道の道は険しく,なかなかゴールが見えません。
多分ゴールなどはなく,死ぬまで求道を続けないといけないと思います。
しかし,東京・大阪では既になっており,神戸ももうすぐなるでしょうが,うちの地元でも数年後にはなるかもしれませんが,遅かれ早かれ,ほとんどの弁護士が職人からビジネスマン・商売人に変わる日も近いと思います(東京・大阪もすべての弁護士が商業化しているわけではありません。商業化の波が来ているという意味です。)。
今からの弁護士は,いかに職人と商売とのバランスをうまく取らないと,時代の波に流されるでしょう。


枕がいつもどおりながくなってしまいましたが,本題に入りましょう。


独立して新しい事務所を作るとき,当然ながら事務所の名前を考えなければなりません。
事務所の名前は,事務所のイメージであり,シンボルですので,何にするかがとても重要です。

私の場合もとても悩みました。
自分の氏名や苗字にするか,地名にするか,シンボル的な名詞にするか,抽象的な言葉にするか。
結局は,地名と抽象的な言葉を合わせて,「北摂中央法律事務所」にしました。

この名前にしたのは,当然理由があります。

「北摂」は,摂津(旧国名で,大阪の北半分と阪神間・神戸市・三田市など)の北部を差します。
現在では,池田市,豊中市,箕面市,吹田市,高槻市,摂津市など主に,梅田を中心とする大阪市以北の阪急沿線(宝塚線,京都線),JR東海道本線沿線を指すようです。
そのため,ときどき「川西市って北摂ですか?」と突っ込まれることも少なくないです。
「北摂」は,実は兵庫県内でも面積的にはごく一部ですが,結構人口が少なくない地域が入ります。
実際,三田市,宝塚市,川西市には,「北摂」をつけた団体が多数存在します(神戸,尼崎,芦屋,西宮,伊丹はあまり「北摂」とは言いません。兵庫県で主として北摂と呼ばれれる地域は,宝塚市・川西市・猪名川町等の北阪神地域と三田市です。)。

独立する直前,ボスの一人が「地名が付いている事務所は流行りやすい」と聞いたのもあり,安易な気持ちで,地名をつけようと決めました。
個人名だと知らない人からすれば事務所が小さくて信用できないと思われるから避けました(実際はほとんど事件は大きな事務所でも1人など少数でやります。逆に個人事務所でも一人でできないと思えば,他の事務所の頼りになる弁護士を入れますので,そんな大差ないです。それより弁護士個人の能力と人柄が大事です。)。

ちなみに,「川西」をつけなかったのは,川西だけでは狭すぎるかなと思ったからです。
「中央」には,大して意味がないですが,「北摂法律事務所」だけでは寂しいかなと思ったのと,「中央」は思想的に一番中立かなと思ったからです。

そんなこんなもあって,「北摂中央法律事務所」したのです。

最初は慣れずに言うのが恥ずかしかったですが,数か月で慣れて,今はしっくり慣れています。
今ではまるで履きなれた靴のようです。