VODは日々、盛り上がりつつあるようで、今日もこんなニュース。日テレ系のアニメ新番組をJCOMオンデマンドで先行配信するという。そうそう!みなさんどんどんやる気になってきましたぞ!
一方、iPadをめぐるニュースも日々入ってくる。AppleのサイトにiPadのデモ映像が載っていて見れば見るほど"萌え!"なのだ。iPadで見る電子雑誌のイメージ映像も見ているとワクワクしてくる。Tech Waveにそれらをまとめた記事があるので見てみるとよろしあるよ。
さてiPadの登場で電子書籍の話題がにわかに盛り上がってるのは気づいてるよね!ぼくが予測するに、iPadの登場が起爆剤になり、そして実際にはスマートフォンの普及が受皿となって、電子書籍はかなりの速度で進むと思うよ。なぜなら、圧倒的に便利だから。その上、安い。安いのは著作者として安売りしているわけではなく、印刷製本という物理的な価格要素がなくなるからだ。
音楽ではCDをあまり買わなくなり、iTunesなどでデータを購入するようになった。似たことが書籍でも起こるとぼくは思う。
そうするとね・・・音楽につづいて出版物も、課金モデルが定着していくことになる。じゃあ映像はどうなるのかな?
動画がWEB上で視聴できるようになった時、課金モデルか広告モデルか、という議論が起きた。議論の結果とは関係なく、課金モデルは成立しなかった。そこで広告モデルの動画サイト運営がなされたが、それもうまくいかなかった。
課金モデルがうまくいかなかったのは、WEB上のコンテンツにお金を払う文化がなかったからだ。一方でみんななぜか、ケータイ上のコンテンツにはお金を払う文化が定着した。お金を払いやすいプラットフォームを携帯キャリアが確立したから。
お金を払うことに関して、文化というか、慣習というか、もっと言うと"払っていいんじゃない?"という気分みたいなものがどう醸成されるか、だと思うんだ。iTunesとは、”これなら払っていいんじゃない?払うのは当然じゃない?”という気分を作ることに成功したプラットフォームなのだ。ポイントは”ちゃんとしてる”ところ。
スティーブ・ジョブズはそれがわかっているから、音楽産業と粘り強く、徹底的に交渉して”わかったよ、やるよ”とみんなに言わせてからある日突然、一気にiTunes Storeをはじめた。あ、これで"払っていいんじゃない"という気分に持っていけるな、と確信が持てたから。一部の音楽産業とだけ交渉したんじゃダメだったわけ。”ちゃんとしてない”から。”ちゃんとしてる”からお金を払う。
電子書籍もイケそうになってきたのは、iPadが登場し、スマートフォンが普及していれば、書籍にとって”ちゃんとしてる”気分ができると思うから。Kindleが下地をつくってくれていたのもそれをフォローする材料だ。
だから動画コンテンツも課金が成立するとぼくは思う。「音楽は買うでしょ、書籍も買うでしょ、だから映像も買うよ、ぼくは。無料じゃなきゃ、とは思わないね」そんな気分の下地ができる。そこへ持ってきて、前回書いたようにテレビ局が番組をVODに一斉放出しはじめた。ちゃんとしたコンテンツが数多く揃うことも、”ちゃんとしてる”気分を強く支えるだろう。
ただ、もうひとつ、ふたつ、関門がある。各種のVODサービスが、サービスとして使い勝手が悪いのだ。使い勝手も”ちゃんとしてる”気分の大きな要素だ。使い勝手には二つのポイントがあって、まずサービスの受け方がわかりにく過ぎる。いろんなところがVODサービスを謳ってるけど、何をどうやってどこにどう申し込めばいいのかがわからない。
そしてもうひとつ、重要なポイントが、インターフェイスだ。これがどのサービスも、どうしようもない。操作していて、途中で投げ出したくなる。ようするに”見たい映画が見たい”だけなのに、それができないのだ。
さあ、みなさん、早くしましょ。iPadの発売と電子書籍の盛り上がりはもうすぐそこですよ。VODにとっても大きないい波が来ますよ。いますぐ再検討しましょう、そのVODサービス!加入しやすく、操作しやすく!いまならまだ、間に合いますよ。なんだったらぼくがお手伝いしてもいいんだけどなー・・・
一方、iPadをめぐるニュースも日々入ってくる。AppleのサイトにiPadのデモ映像が載っていて見れば見るほど"萌え!"なのだ。iPadで見る電子雑誌のイメージ映像も見ているとワクワクしてくる。Tech Waveにそれらをまとめた記事があるので見てみるとよろしあるよ。
さてiPadの登場で電子書籍の話題がにわかに盛り上がってるのは気づいてるよね!ぼくが予測するに、iPadの登場が起爆剤になり、そして実際にはスマートフォンの普及が受皿となって、電子書籍はかなりの速度で進むと思うよ。なぜなら、圧倒的に便利だから。その上、安い。安いのは著作者として安売りしているわけではなく、印刷製本という物理的な価格要素がなくなるからだ。
音楽ではCDをあまり買わなくなり、iTunesなどでデータを購入するようになった。似たことが書籍でも起こるとぼくは思う。
そうするとね・・・音楽につづいて出版物も、課金モデルが定着していくことになる。じゃあ映像はどうなるのかな?
動画がWEB上で視聴できるようになった時、課金モデルか広告モデルか、という議論が起きた。議論の結果とは関係なく、課金モデルは成立しなかった。そこで広告モデルの動画サイト運営がなされたが、それもうまくいかなかった。
課金モデルがうまくいかなかったのは、WEB上のコンテンツにお金を払う文化がなかったからだ。一方でみんななぜか、ケータイ上のコンテンツにはお金を払う文化が定着した。お金を払いやすいプラットフォームを携帯キャリアが確立したから。
お金を払うことに関して、文化というか、慣習というか、もっと言うと"払っていいんじゃない?"という気分みたいなものがどう醸成されるか、だと思うんだ。iTunesとは、”これなら払っていいんじゃない?払うのは当然じゃない?”という気分を作ることに成功したプラットフォームなのだ。ポイントは”ちゃんとしてる”ところ。
スティーブ・ジョブズはそれがわかっているから、音楽産業と粘り強く、徹底的に交渉して”わかったよ、やるよ”とみんなに言わせてからある日突然、一気にiTunes Storeをはじめた。あ、これで"払っていいんじゃない"という気分に持っていけるな、と確信が持てたから。一部の音楽産業とだけ交渉したんじゃダメだったわけ。”ちゃんとしてない”から。”ちゃんとしてる”からお金を払う。
電子書籍もイケそうになってきたのは、iPadが登場し、スマートフォンが普及していれば、書籍にとって”ちゃんとしてる”気分ができると思うから。Kindleが下地をつくってくれていたのもそれをフォローする材料だ。
だから動画コンテンツも課金が成立するとぼくは思う。「音楽は買うでしょ、書籍も買うでしょ、だから映像も買うよ、ぼくは。無料じゃなきゃ、とは思わないね」そんな気分の下地ができる。そこへ持ってきて、前回書いたようにテレビ局が番組をVODに一斉放出しはじめた。ちゃんとしたコンテンツが数多く揃うことも、”ちゃんとしてる”気分を強く支えるだろう。
ただ、もうひとつ、ふたつ、関門がある。各種のVODサービスが、サービスとして使い勝手が悪いのだ。使い勝手も”ちゃんとしてる”気分の大きな要素だ。使い勝手には二つのポイントがあって、まずサービスの受け方がわかりにく過ぎる。いろんなところがVODサービスを謳ってるけど、何をどうやってどこにどう申し込めばいいのかがわからない。
そしてもうひとつ、重要なポイントが、インターフェイスだ。これがどのサービスも、どうしようもない。操作していて、途中で投げ出したくなる。ようするに”見たい映画が見たい”だけなのに、それができないのだ。
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少し前まで、ネットで利用できるものはタダに限ると思っていました。でも今は価値のある『有料』への抵抗がなくなってきています。不思議なことに「Free」を読んでからそれが加速されました。「ちゃんとした仕事」にはお金を払う、そういう人が増えていると思います。
デフレ的なものに辟易してきたというのもあるかもしれませんが。
「おもてなし」は日本の得意芸のはずなのに、なぜ他国に範をみせつけられてしまうのか、がんばらねばなりませんね。
デザイナーの仕事はこれから増える気がします。でもその時に問われるのはアーティスティックな感覚だけでなく、「おもてなし」の感覚ですよね。みんなでがんばらなくっちゃ!