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メディアの書ではない。思想の書だ!~佐々木俊尚新著『キュレーションの時代』感想その1~

2011-02-07 07:00:00 | ソーシャルコンテンツ構想
さあ!佐々木俊尚さんの新著を入手!でもってこの土日で読破したので、書くぞ!まあでもとりあえずみんな、この『キュレーションの時代』を購入しよう!

キュレーションの時代 「つながり」の情報革命が始まる (ちくま新書 887)
佐々木 俊尚
筑摩書房


現時点(2011年2月7日)では発売前だ。じゃあなんでぼくがもう読んだのかって?著者から謹呈いただいたからに決まってるじゃないか。\(^-^)/

このブログで何度も書いてきたように、ぼくは佐々木俊尚さんの影響をモロに受けていて、勝手に「第一使徒」だと自任している。2010年4月に『電子書籍の衝撃』が出た時には興奮のあまり数回に渡ってブログで書いたほど。そのあとも別の本が出たら記事を書くし、佐々木さんがセミナーで講演をしたらまたブログで書いてきた。まさに信徒だね。

さて今回のこの本も、一回では済みそうにない。そこでこの回では、「読む前の人」のために書くことにしよう。読む価値がどこにあるのか、という点を書いていくよ。

まず言えるのは、『電子書籍の衝撃』を読んで文字通り衝撃を受けた人なら、その続きとして絶対に読んだ方がいいだろう。タイトルからはまったくつながっていないようで、でもつながっているのだ。まるで続編のようでさえある。

つまり『電子書籍の衝撃』で、これからコンテンツ流通はこうなるよ、と書いたその続きとして、これからメディア構造はこう変化するよ、という内容になっている。

ぼくは佐々木さんがセミナーに出ると聞くと聴講しに行き、毎週メールマガジンを読み、彼の日々のTweetは必ずおさえている。そんなぼくからすると、『電子書籍の衝撃』以降の彼の発言の集大成を読んでいるようでもあった。この部分はいつだったかつぶやいてた話、ここはあの講演でしゃべってたな、といった感じ。そうやってこの数カ月間五月雨式に頭に入ってきた話が、秩序立てられ整理されて一冊の本になっている。

だからと言って、日ごろ言ってきたことをだらんとまとめただけ、ではもちろんない。むしろ、もんのすごく力が入っている。まさに「力作」と言える。何しろ濃いのだ。いつもそうだけど、今回はまたいつにも増して「いろいろ調べたぜ!」という感じだ。

例えばプロローグだ。アマゾンのサイトからプロローグの全文がPDFで読めるようになっているので、ざっと読んでみるといいだろう。これだけでも、そうとう濃い。それに、これのどこが「キュレーション」に関係するのだというプロローグだ。そんな風に、一見すると本論と関係ないような部分も多い。もちろん関係するんだけど、メディア論から離れた部分もものすごい体力で調べて書いてあるのだ。「力作」なのだね、文字通り。

『電子書籍の衝撃』の続きとして面白いのだけど、別の見方をすると、ずいぶん書き方がちがうかもしれない。『電子書籍の衝撃』はかなりまっすぐな本だった。電子書籍を中心にコンテンツ流通について書かれていた。最後に、「コンテキスト」という概念にたどり着く、ある種の「目的地」がある本だったと言える。

それに比べると、『キュレーションの時代』はまっすぐに「キュレーション」について書かれているわけではないかもしれない。途中で、あれ?何の本を読んでたっけ?という展開にもなったりする。もちろん大筋は、マスメディアからソーシャルメディアに中心が移り、キュレーションの時代になっていくよ、とタイトル通りではある。そうなのだけれど、ある意味、出てくる話は多岐にわたっている。寄り道しているということではなく、キュレーションについて語るために多様な事象を持ち出しているのだ。つまり、キュレーションとはメディアや情報収集の話だけではないということだろう。

えーっと、そうだなつまり、メディアの話というだけでなく、物事の見方、考え方がこう変わるという話にもなっている。ちょっと大げさに言えば、思想の変化、価値観のシフトについて書かれているのだ。

ちょっとしたシンクロニシティかもしれないのだけど、ぼくがここ数回書いてきた、近代がうんぬんの話とも、関係している。ぼくにとってはそこを整理するための参考書にもなるかもしれない。

「読む前の人」のためには、これくらいかな。で、「読んだ後の人」向けにもまた書くので、読んだら楽しみにしてね。

せっかくなので、このブログで佐々木さんについて書いてきた記事を並べておく。よかったら参考に読んでくださいな。なにしろ、「第一使徒」だからさ・・・笑

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