月夜のベリー@バレンタイン(PART 2)
サンジェルマン・デ・プレの思い出
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パリで、「ジブレ」と呼ばれる春のにわか雨がふる日、私はサンジェルマン・デ・プレのカフェに座っていた。
寒い日で、温ったかいカフェ・オレを二杯もお代わりしたわ。
外はにわか雨が本降りになって、誰も歩いていなかった。
ぼんやり外を眺めていると、耳の垂れた犬を二匹連れ、マンドリンを持ったお婆さんが店に入ってきた。
古びたオーバーを着ていて、お婆さんも犬もずぶ濡れだった。
見ていると、私から少し離れた席に座り、犬の体を拭いてやったあと自分も髪を拭いている。
70歳ぐらいだったかしら。
サンジェルマン・デ・プレに多い大道芸人だった。
犬はおとなしく、二匹とも、毛布でこしらてた寒さよけの腹巻をしっかり巻かれていた。
そして、注文取りのギャルソンが来ると、ホットミルクを二つとカフェ・オレ、軽食を頼んでいた。
犬が二匹いても、ギャルソンは嫌な顔なんかしなかった。
パリでは普通だから。
やがて飲み物がくると、お婆さんは荷物の中から取り出した犬用の容器に温かいミルクを入れてやり、食べ物もあげていた。
犬はうれしそうにビチャビチャなめている。
お婆さんも、かじかんだ両手でカフェ・オレのカップを抱えて、大事そうに飲んでいた。
私もなんだかほっとして、ちらちら横目で犬を眺めていた。
30分もしたらお婆さんが財布を出していたけれど、そのうち、ギャルソンを呼んで何か頼んでいる。
可哀想に、お金が足りなかったのね。
私は見かねて立って行き、足りない分払ってあげた。
ほんの少しだったから。
お婆さんはとても感謝して、夕方までに稼いで返すと言ったけれど、「いいのきにしないで、犬へのご褒美よ」と言ってあげた。
私は動物が好きだから、それでよかったの。
その頃は貧乏と不幸がいっしょに来ていて、生きるのに大変だったけど、とても見て見ぬふりはできなかった。
別れ際、犬は兄弟だって教えてくれた。
サンジェルマン・デ・プレを通ると、懐かしく思い出すの。
(注: 赤字はデンマンが強調
写真はデンマン・ライブラリーより)
57ページ 『我が心のパリ』
著者: フジ子・へミング
2005年2月25日 初版発行
発行所: 株式会社 阪急コミュニケーションズ
ちょっと、しんみりとした、いい思い出話ですわねぇ~!?
小百合さんもそう思いますか?
でも、どうして「サンジェルマン・デ・プレ」なのですか?
だから、今度パリに行くときには ぜひ小百合さんと一緒に行きたいと思ったわけですよ。
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サンジェルマン・デ・プレの Cafe de Flore で本場のカフェオレを小百合さんと楽しもうと思ったわけです。
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【卑弥子の独り言】
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ですってぇ~。。。
あたくしも いつか パリへ行ってみようと思うのでござ~♪~ますわ。
パリへ行くのでしたら カフェオレよりもフランス独特の食べ物をいただきたいと思うのでござ~ますう。
“ガレット(galette)”という食べ物があることを しばしば女性週刊誌で見ているのですわ。
でも、今までに一度もお目にかかったことがないのでござ~ますう。
だから、パリに行ったら ぜひ“ガレット”をいただきたいと思いますわ。
“ガレット”というのは、一口で言えば“そば粉で作ったクレープ”です。
クレープというとスイーツのイメージですが、フランスではクレープの中にチーズやサラダを入れるなど食事としても食べられているようですわ。
ガレットのお店が密集しているのは「モンパルナス駅」界隈だそうです。
もともと“ガレット”の本場はブルターニュ地方ですわ。
それで、電車の発着駅ということで、「モンパルナス駅」界隈にガレットのお店が密集しているのだそうです。
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Plum and peach galette
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Peach, strawberry & blueberry galette
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おいしそうでござ~ますわ。
あなたも食べたくなってきたでしょう?
ところで 話は変わりますけれど、あたくしは“タレント発掘”という番組に出場したのですわ。
そこで デンマンさんのために“バレンタインの唄”を歌ったのでござ~♪~ますう。
その時の映像がありますから、ここにビデオ・クリップを貼り出しますねぇ~♪~。
どうか驚かないで観てくださいまし。。。 では。。。
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ついに、あたくしの素顔をご覧に入れてしまいましたわァ。
おほほほほほ。。。
でも、あなたは 信じませんわよねぇ。
うふふふふふふ。。。
では、小百合さんのお話に戻りますけれど、
どうして「軽井沢タリアセン夫人」と呼ばれるのか?
ご存知でござ~♪~ますか?
実は簡単な事なのですわよう。
小百合さんは軽井沢に別荘を持ったのですわ。
小さな頃から軽井沢に住むことが夢だったのですってぇ~。。。
分からない事ではござ~ませんわ。
そもそも小百合さんが軽井沢に興味を持ったのは、朝吹登水子のエッセーなどを読んだことがきっかけだったとか。。。
現在、朝吹登水子の山荘、睡鳩荘(すいきゅうそう)は軽井沢タリアセンに移築されて公開されています。
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それで、小百合さんは軽井沢タリアセンを訪れては睡鳩荘に足を運んで少女の頃の事を思い出すのが楽しみなんですってよ。
そういう訳で、デンマンさんが小百合さんのことを「軽井沢タリアセン夫人」と呼ぶようになったのですわ。
軽井沢・雲場池の紅葉
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軽井沢のイルミネーション
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秋の旧軽井沢銀座ぶらり散歩
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とにかく、明日もデンマンさんが興味深い記事を書くと思いますわ。
だから、あなたも、お暇なら、また読みに戻ってきてくださいまし。
じゃあねぇ~~。
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メチャ面白い、
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