デンマンのブログ

デンマンが徒然につづったブログ

中村紘子とワンワン (PART 1)

2018-12-16 12:22:46 | お笑い・ユーモア・娯楽・ゲーム・音楽
 

中村紘子とワンワン (PART 1)

 


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デンマンさんはピアニストの中村紘子さんのファンなのですか?


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いや。。。 別にファンというほど中村紘子さんをアイドル視しているわけじゃないのだよ。。。

それなのに、どういうわけで中村さんを取り上げたのですか?

バンクーバー市立図書館で本を借りて読んでいたら、たまたま次の箇所に出くわしたのだよ。。。



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さて話は変わって、あれはちょうど2000年の早春だったと思う。
我が家に皇太子ご夫妻が忍のびでお食事に見えることになった。(略)

その頃、妃殿下のご病状は、私も含めてまだ今日ほど一般的に知られていなかった。
だから私はその前夜、皇太子さま自らが電話をかけてこられ、「雅子は昨夜ちょっと熱を出しましたので、私が一人でうかがってもよろしいですか」と仰ったときにはびっくりした。

そのご病気の妃殿下より、と皇太子さまは可愛らしい花に囲まれたダックスフンドの置物を自ら抱えてお持ちくださった。 (略)
夕食のあと客間でコーヒーとなったが、私はそれまでずっと我家のミニ・ダックスフンドのウルちゃんを別室に閉じ込めていた。
(ご相伴していただいた)團伊玖磨さんが幼児体験のトラウマから犬が大嫌い、ということを知っていたからだ。

でも皇太子さまはご自分でもピピという名の雑種を飼っていらっしゃる。
ピピというのは何処からともなく東宮御所に入ってきて、その縁の下で子犬を生んだのだという。

「子犬はみなで手分けして引き取り、ピピが一緒に暮らしています」と皇太子さまは、愛情こめて仰った。

 


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それに、ウルちゃんそっくりの置物まで持ってきて下さったではないか。

お帰りの時間が近づいた頃、私は思い切ってウルちゃんをご挨拶させることにした。

 


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すると、部屋の入り口で放たれたウルちゃんは犬嫌いの團さんには目もくれず、それこそまっしぐらに殿下のところに駆けていき、一気に畏れ多くもそのお膝に飛び乗ったかと思うと、夢中になって殿下のお顔をなめ始めたのである。

と、それまで背筋をしゃんとされ、端然としていらした殿下がそれこそ全身をぐにゃぐにゃに崩され、おお、と声まで発せられたかと思うと、我がウルちゃんを嬉しそうに抱きしめてくださった。
一生忘れられない思い出である。

それから僅か1週間ぐらいのことだったと思う。
或る朝、まだ8時まえというのに珍しく電話がなった。
出てみると、團さんだった。

「和子が今朝亡くなりました。 明け方、ふと気づいたら、隣で亡くなっていたのです」
(私は和子夫人が心臓にペースメーカーを入れていたのを知っていた。 それが突然止まってしまったのだろうか)

そして團さんは悲痛な沈んだ声で仰った。
「でも亡くなる前、皇太子さまとあれほど楽しい語らいをさせていただいたことは、今生何よりの思い出となったに違いありません。 本当にありがとう。 本人に代わって心から御礼を申します」

それからほぼ1年後、團さんも突如この世を去られた。
夫婦で愛でてやまなかったあの蘇州で。
77歳だった。

 

(注: 赤字はデンマンが強調。
読み易くするために改行を加えています。
写真はデンマン・ライブラリーより)




271-273ページ 『ピアニストだって冒険する』
著者: 中村紘子
2017年8月5日 第2刷発行
発行所: 株式会社 新潮社




なるほどォ~。。。 現在の天皇ご一家は家族で音楽会を開くというようなことを聞いたことがあるけれど、その関係で皇室は中村さんや團さんと交際があるのでしょうねぇ~。。。



日本で暮らしていた頃、僕もテレビで天皇ご一家が家庭コンサートを楽しんでいるのを見たことがあるよ。。。

 


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ところで、デンマンさんは中村さんのリサイタルを見に行ったことがあるのですか?



あるのだよ!

マジで。。。? だったら、デンマンさんは中村さんのファンではありませんか?

ところが、見に行くまで僕は彼女の名前を知らなかった。

それなのに、どういうわけでチケットを持っていたのですか?

それには、長い説明をしなければならないのだよ。。。 オマエ、聞きたい?

こうしてデンマンさんに呼び出されたのだから、聞かないわけにはゆかないでしょう!?

それには、まずオマエが聞いて白けた、あの≪乙女の祈り≫のエピソードを話さなければならないのだよ!

 


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『ん? クラシックで片思い?』

 



デンマンさんの≪乙女の祈り≫の演奏を聞かされた恵美子さんという人は、えらい迷惑だったと思うのですよ。。。



確かに、そうかもしれないけれど、この≪乙女の祈り≫を行田市に帰省しないで仙台の下宿で独学で練習したのがきっかけで、中村紘子さんのリサイタルのチケットを手に入れたのだよ。。。

それは、どういうわけですか?

その次の年も、帰省しないで下宿でピアノを弾くのかもしれないと思ったオヤジが、自分もピアノが弾きたいので、ついにアップライトピアノを買ったのだよ。。。

デンマンさんのお父さんはピアノが弾けるのですか?

弾けるのだよ。。。 小学校の音楽の先生だったのだよ。。。 家が貧乏で尋常高等小学校しか卒業してなかった。 それで、母校の忍(行田)尋常高等小学校の給仕をしながら独学で先生になるための試験を受けて18歳で教壇に立ったというのだよ。。。 当時、音楽の先生になり手が少なかったので、音楽の先生になるために、小学校の講堂にあるピアノで、当時の音楽の先生にピアノを習ったというのだよ。。。

ずいぶんと苦学したのですねぇ~。。。

そうらしい。。。 とにかく、そういうわけで実家にアップライトピアノが搬入されたので、僕は帰省してピアノを弾くことになった。。。 それからは、大学の休みのたびに実家に帰省してピアノを弾くようになったのだよ。。。 そんなある日、オヤジが中村紘子さんのリサイタルのチケットをくれた。

どういうわけで。。。?

どうやら、リサイタルのプロモーションの一環で、埼玉県の音楽関係の教員に無料のチケットを配ったらしい。。。 その一枚をオヤジが手にしたというわけだよ。。。 それも、行田市産業文化会館の、ものすごくいい席で前から5列面の中央の席なんだよ。。。

 


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。。。で、その時の演奏曲目は何だったのですか?



それが、全く覚えてない! だいたい、僕はクラシックでも、誰もが知っているようなポピュラーな曲しか知らないし、ピアノ協奏曲とかいうような堅苦しいものには全く関心がない。

それなのに、どうしてリサイタルを聴きに行ったのですか?

それまでリサイタルなど見に行ったことがない。。。 だから、初体験だということで、興味があったわけだよ。。。

でも、演奏曲目を覚えていないというのは、どういうわけなんですか?

あのなァ~、隣に座ったおっさんがキザで嫌な感じな奴だったのだよ。。。 蝶ネクタイをして、まるで指揮者が観客席にやって来たような感じの男なんだよ。。。 それで僕はピンと来た。。。 オヤジはこの男が無料のチケットをもらった事を知っていたに違いないと。。。

つまり、デンマンさんのお父さんも このキザな男と隣り合わせの席でリサイタルを聴くのが嫌だったので、チケットをデンマンさんにあげたわけなのですねぇ~。。。

もちろん、その事をオヤジに確かめたわけじゃないけれど、とにかく、この男はキザというか? 大根役者並みの演技をするのだよ。。。

どういうことですか?

中村紘子さんが登場して観客に向かってお辞儀をしたら、このキザな男は、まるで自分だけに中村さんがお辞儀をしたと信じているように、深々とお返しのお辞儀をしているのだよ! 僕は、内心、「こいつは馬鹿か!」と呆れてしまったよ。。。

でも、その男は中村さんと知り合いかもしれないじゃありませんかァ!

そんあわけないよ。。。 知り合いならば、そんな事するはずないんだよ! 逆に恥ずかしいから、絶対に知らん振りして、じっとしているはずなんだよ。。。 僕が中村さんと知り合いだったら、絶対そうするからねぇ~。。。。

そういうものですか?

もし、オマエが中村さんと知り合いだったら、深々とお辞儀を返すわけぇ~?

そうです。。。 カッコをつけて、中村さんとオイラが知り合いであることを回りの観客に知ってもらいたいという衝動に駆られると思うのですよ! うへへへへへへ。。。

オマエは、やっぱり馬鹿な事をする性格なんだねぇ~。。。?

。。。で、そのキザな男に対して、デンマンさんは あの“馬鹿の見本”の「現実主義者」に向かうように“馬鹿なことを止めろ!”と喚(わめ)いたのですか?

 

現実主義者 学歴社会 ネットの嫌われ者 偏差値 イジメ自殺
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『現実主義者 馬鹿の見本』

 



そんな事、言えるはずないだろう! そのキザな男はオヤジと同じ世代の男なんだよ。。。 つまり、戦争に従軍した世代だよ!。。。 もしかしたら、中尉か大尉ぐらいの怖い将校だったかもしれないのだよ。。。



要するに、怖い感じでもあったので、一応敬意を表して黙っていたのですか?

そうだよ。。。 心の中では呆れて馬鹿にしていたけれど、じっと黙っていたのだよ。。。 とにかく、ピアノの演奏をしんみりと聴くどころではなかった。。。

つまり、この事を言うために、わざわざ中村紘子さんを取り上げたのですか?

いや。。。 そればかりじゃないのだよ。。。 さっきも言った通り、天皇ご一家は家庭コンサートを楽しむほどに、どなたも音楽に関心がある。。。 だから、皇太子さんも中村さんの自宅を訪問されたわけだよ。。。 実は、うちのオヤジは鴻巣市の常光小学校の校長先生を最後に退職したのだけれど、1970年代の現役の頃に、当時、皇太子妃殿下の美智子さんが書いた詩を元に、作曲して曲をつけ、自分の小学校の生徒に歌わせて、テープにとって美智子さんに送ったのだよ。。。

 


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美智子妃殿下にマジでテープを送ったのですか。。。? 



それに対して、秘書の方から礼状が届いて、オヤジは、それを家宝にするのだと床の間に飾っておいたほどなんだよ。

やっぱり、血筋は争えないものですねぇ~。。。 デンマンさんが≪乙女の祈り≫を演奏して初対面の恵美子さんに演奏を聞かせたという破廉恥な行為は、お父さんが美智子妃の詩に曲を付けて、生徒に歌わせて、その録音テープを送るというような破廉恥な行為と同じではありませんか!

あのさァ~、そういう言い方はないと思うのだよ。。。

でも。。。、でも。。。、この話を初めて聞かされたら、おそらくネット市民の誰もが、そう思いますよ。。。

そうかなァ~。。。?

そうですよ。。。 オイラの言う事を信じた方がいいですよ。。。 で、この事を言うために、中村紘子さんを取り上げたのですか?

いや。。。 そればかりじゃないよ! 團伊玖磨さんは次のように言ったと書いてある。

 




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「でも亡くなる前、皇太子さまと

あれほど楽しい語らいをさせて

いただいたことは、

今生何よりの思い出となったに

違いありません。

本当にありがとう。

本人に代わって心から御礼を申します」


 



この團さんの言葉が、どうだと言うのですか?



オマエは、うちのオヤジが破廉恥な事をしたと言うけれど、尋常高等小学校しか出てないオヤジが教員資格試験を独学で突破して、18歳で教壇に立ち、その後、自分なりにピアノを独習し、作曲を学び、美智子妃殿下の詩に曲を付けて、教え子の小学生に歌わせて、録音テープを送ったということは、一つの男のロマンだと思うのだよ。

そうでしょうか?

そうだよ。。。 僕も、ひょんな偶然からオヤジにもらったチケットで中村さんのリサイタルを聴いて、ひょんな偶然からバンクーバー市立図書館で中村さんの本を手に取り、その本の中で團さんの言葉を読むと、これまで考えても見なかったオヤジの“男のロマン”が見えてきたような気がしたわけだよ。。。

デンマンさんのお父さんの“男のロマン”ですか?

そうだよ。。。 だから、團さんの言葉を思い起こして

 


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当時の美智子妃殿下にとっては、

あまり感動的な曲ではなかったろうけれど、

秘書の方に礼状を書かせたことで、

オヤジはその手紙を読んで感動し

冥土(めいど)の土産(みやげ)に持ってゆき、

あの世で喜んでいるでしょう!

本人に代わって心からお礼申し上げます。




僕は、こういう気持ちになったわけだよ。。。



それは、デンマンさんの自己満足ですよ。。。

オマエは、あくまでも僕に逆らうのだねぇ~。。。 

デンマンさんが、そうさせているだけですよ!



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 (すぐ下のページへ続く)




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