真のエリート?(PART 1)
国民は永遠に成熟しない。放っておくと、民主主義すなわち主権在民が戦争を起こす。国を潰し、ことによったら地球まで潰してしまう。
それを防ぐために必要なものが、実はエリートなんです。真のエリートというものが、民主主義であれ何であれ、国家には絶対必要ということです。この人たちが、暴走の危険を原理的にはらむ民主主義を抑制するのです。
真のエリートには二つの条件があります。第一に、文学、哲学、歴史、芸術、科学といった、何の役にも立たないような教養をたっぷりと身につけていること。そうした教養を背景として、庶民とは比較にならないような圧倒的な大局観や総合判断力を持っていること。
第二条件は、「いざ」となれば国家、国民のために喜んで命を捨てる気概があることです。この真のエリートが、いま日本からいなくなってしまいました。
(中略)
確かに財務省を筆頭に、霞ヶ関には東大を優秀な成績で出た人がいっぱいいます。しかしそれは、いわゆる「偏差値エリート」にすぎません。「偏差値が高い」というのも確かに能力には違いありませんが、それは片足ケンケンが上手いのと同じようなもので、国のためにはあまり役に立たない。
83-86ページ 「国家の品格」 著者:藤原正彦
2006年9月15日 第35刷発行
発行所:株式会社新潮社
デンマンさん。。。あんさんは、自分がエリートやと思うてはるの?
いや。。。実は、わては「エリート」という言葉が嫌いなのやァ。
どうしてぇ。。。?
なんとなく鼻持ちならないような悪臭がするねん。「ざ~ます」言葉で気取っているような“おばはん”を思い浮かべてしまうのやァ。
そやったら、あんさんはエリートにはならへんのォ?
引用した上の文章の「エリート」を「リーダー」とか「真の政治家」に変えた方がええと、わては思うねん。
なるほどォ~。。。
めれちゃんもその方がええと思うやろう?
確かに、“エリート意識”というのは、あまりええ響きではあらへんわ。
そうやろう?
。。。で、なんで急に「エリート」など持ち出してきやはったん?
あのなァ~、たまたまネットで次のニュース記事を読んだのやァ。
茂木さん司会プロフェッショナル終了へ
2009年12月9日11時54分
脳科学者の茂木健一郎さん(47)が司会を務めるNHKの番組「プロフェッショナル 仕事の流儀」が来年3月で終了する見通しであることが9日、分かった。
NHKは「最終決定はまだだが、新年度の番組改編の中で検討している」としている。
茂木さんは11月、印税や講演料など約4億円の所得の申告漏れを指摘されたことが判明し、番組ホームページで謝罪。NHKはその後も起用を続けてきたが、これまでに視聴者から約800件の意見が寄せられ、大半が続投に対する抗議や疑問だったという。
SOURCE: nikkansports.com
去年の師走の記事やねん。
「プロフェッショナル 仕事の流儀」は、もうテレビで見られへんの?
いや。。。また再開したのや。。。ただし、茂木さんは、もう出てきよらん。
なんでぇ。。。?
茂木さんは番組ホームページで謝罪して、それで済んだと思うたのやろなァ。NHKはその後も起用を続けたのやァ。でもなァ、視聴者は不満やったのやがなァ。約800件の意見が寄せられた。大半が続投に対する抗議や疑問を投げかけたのやがなァ。
デンマンさん。。。あんさんもNHKに対して抗議しやはったん?
いや、わてはNHKに抗議しやへんかったでぇ~。。。でもなァ、卑弥子さんが茂木さんとプロデューサーにたいしてネットで次のように批判しよったわァ。
専門バカにならないように
おほほほほ。。。
卑弥子でご
ざ~♪~ますわよゥ。
また出てきて
しまいましたわぁ~
ええっ?
どうしてかって。。。?
あなたに
お会いしたいからで
ござ~♪~ますわよゥ。
うふふふふふ。。。
ええっ?
あたくしに、
そうたびたび
会いたくないの?
どうしてよゥ?
ん?いつも同じ顔だから。。。?
あなただって同じ顔でしょう?
ゴタゴタ言わないで読んでちょうだいよォ~。
ねっ。。。お願いだから。。。
ええっ。。。そんなことよりも
“専門バカ”って何だい!?
早く話せ!
あなたはそのように強い口調で
あたくしにご命令なさるのですか?
んもお~~。。。イヤ~♪~なお方ぁ~♪~!
分かりましたわ。
今日はそのことについてお話しようと思って
出てきたのでござ~♪~ますわよ。
うふふふふ。。。
NHKの番組「プロフェッショナル」は素晴らしかったのでござ~♪~ますわ。あなただって、そう思うでしょう?
どうして打ち切る必要があるのでしょうか?
茂木健一郎さんを司会から下ろして、番組は女性一人の司会で続ければよいのですわよう。
もともと、茂木さんでモッテいる番組ではなくて、番組に登場する素晴らしいゲストの方々でモッテいる番組なのですわよう。
あなただって、そう思うでしょう?
プロデューサーの方の思い違いでござ~♪~ますわァ。
茂木さんも、プロデューサーの方も脳がすっかり老化してしまったのですわ。
茂木さんは次のように書いています。
目からウロコ
人気脳科学者のサイエンス・エッセイ
惑(まど)うほど脳は若くなる
茂木健一郎
特定の目的に集中する必要がなく、あれこれと惑っている時に脳の中の「ディフォルト・ネットワーク」と呼ばれる回路が活性化することが分かってきたのである。
何かの仕事や作業に集中している時には、ディフォルト・ネットワークの活動はむしろ低下してしまう。
特定の目的から開放されて、脳が「自由」になった時に、ディフォルト・ネットワークが活動し始めるのである。
ディフォルト・ネットワークの機能は、まだ分かっていない。
一つの仮説として、自分の無意識の中にあるものをあれこれと探りながら、意識の中に引き出してくる働きがあると考えられる。
仕事に集中している時には、それと関係のないことに関わっている余裕がない。
脳が「暇」になって初めて、あれこれと無意識を探る余地が出てくるのである。
ディフォルト・ネットワークは、創造性と関連していると考えられる。
創造性とは、一見関係ないものを引き出し、結びつけるプロセスである。
あまりにも目の前の仕事に忙殺されていると、
脈絡のないものを結ぶ余裕がなくなってしまう。
最近の研究によると、ディフォルト・ネットワークの活動は、脳の若さと関係しているらしいことが分かってきた。
脳が若々しいほど、ディフォルト・ネットワークも活性化する。
年を重ねるにつれて、ディフォルト・ネットワークの活動は低下していってしまうのである。
脳を若く保つためには、ディフォルト・ネットワークを活性化する必要がある。
特定の仕事にだけ目を奪われることなく、あれこれと惑わなければならないのである。
大人になると、次第に仕事や生活に忙しくなって、惑うことが少なくなり、いつも目先の課題にとらわれて、白紙に戻って考えるということがなくなってしまう。
そうなると、ディフォルト・ネットワークの活動も低下し、結果として脳が老化する。
そんなことをしても無駄だなどと思わないで、大いに惑うのが良い。
一体自分は何者なのか、将来どうなってしまうのか、甘美な不安こそが、脳の若さを育む。
あれこれと迷うからこそ、新しい発見がある。
隠された自分と出会うことができる。
時には中学生の気分に戻って、ディフォルト・ネットワークを活性化させてみてはどうだろう。
56ページ 『週間ポスト』 2009年10月16日号
『人気のある脳の話 (2009年11月24日)』に掲載
つまり、茂木さんは次第に仕事や生活に忙しくなって、
(特に本を書いてお金儲けが忙しくなって)
惑うことが少なくなり、
いつも目先の課題にとらわれて、
申告する事まで忘れるようになってしまった。
結果として脳が老化してしまった。
ですってぇ~。。。茂木さんは、このように分かっているのですわよう。
分かっているのに、ついつい、お金儲けが忙しくなって
申告するのを忘れてしまう。
このように一つの専門にしがみついてお金儲けに忙しくなり、
申告を省(かえり)みなくなる人のことを専門バカと言うのですわ。
おほほほほ。。。
あなたは、どうか、専門バカにならないでくださいましね。
『専門馬鹿にならないように』より
(2009年12月22日)
(すぐ下のページへ続く)