冨陽軒@富士駅
今日は今回で三回目となる大学時代の同級生との集まりです。
しかし静岡と熱海の間は直通の電車が意外に少なく、時間帯によっては1時間に2本ほどです。
そこで電車の乗り継ぎ時間を有効利用してみようと考えました。
まずは静岡駅です。
静岡駅在来線のホームには2店の立ち食いそば店があります。
もちろんここで食べてもいいんですが、この機会に他の駅のホームにある立ち食いそば店を目指してみましょう。
まずは「沼津行き」の東海道線に乗り込みました。
そして富士駅まで進みます。
ところが富士駅の立ち食いそば屋さんは東海道線のホームにはありません。
まずは富士駅で電車を降り、ホームの階段を進んで「身延線」のホームに下ります。
富士駅にある唯一の立ち食いそば店はここ、身延線のホームに1軒だけポツンと建っているんです。
ただ今の時間は12時10分ですからお昼時で、お店もちょうど賑わっている時間帯です。
身延線のホームを歩いていくとすぐにそのお店に着きました。
先客は中年の男性がお二人で、意外と空いていたので一安心です。
さて、このお店はどういうシステムなのかな。
駅そばの場合は券売機の場合と店員さんに直接言うタイプの二つがあります。
ぐるりと回ると券売機がありませんからこちらのお店は店員さんに注文する形式のようです。
とはいえまずは張り出してあるメニューを見ましょう。
かけそば、うどんが320円と書いてあります。
具の種類はそれほど多くなく、かき揚げ、月見、きつね、そしてかきあげと卵というスタンダードなメンバーでした。
気になったのはその横に「ワンカップ」と「缶ビール」というものが出ていたことです。
おお、このお店は静岡県では珍しいというか唯一の、「ホームで飲めるお店」だったんだ。
ということはここで、「かき揚げ」をつまみにして「缶ビール」で一杯やるということも可能なんでしょうか。
これはぜひ試してみたいですね。
まずは裏側の窓口に行って、中年女性の店員さんに注文を告げます。
「かき揚げそばお願いします」
「玉子は入れますか」
「あ、入れないでオーケーです」
「430円になります」
無事お支払が済み、窓口でお蕎麦が出来上がるのを待ちます。
待っているのは私だけですから、そのまま同じ場所で立っています。
するとすぐにかき揚げそばが出来上がりました。
「おまちどうさまです、他の場所でお召し上がりください」
なるほどこの場所は受け取り窓口なので、移動してもらわないと困るわけだ。
前にある一味を振りかけ、反対側のカウンターに向かいました。
そしてこの430円のかき揚げそばがなかなかのものでした。
具には海老のかき揚げがドドンと乗っています。
そしてこのかき揚げが揚げたてなんです。
かりっと上がった海老天はお蕎麦によく合いますね。
そして海老もけっこうたくさん入っていますから嬉しいです。
裏側から見ると厨房には小さなフライヤーがあって、そこでかき揚げの注文ごとに揚げているようでした。
お店は中年のおばちゃんがワンオペでやっていますが、ベテランらしく結構手際が良いですね。
そしてお蕎麦自体も悪くないです。
汁も美味しいし、立ち食いそばとしては高いレベルだと思いました。
美味しく食べ終わって、食べ終わった丼は返却口に返しておきます。
しかし気になるのはいくつも張り出してあったワンカップの短冊です。
残念ながら営業時間が短いので、昼間しか行けませんが、上手く時間調整してみたいですね。
もう一度階段を上って東海道線のホームに戻ります。
美味しいかき揚げそば、ごちそうさまでした。
昔は静岡駅にもありましたし、他でも見かけた気がします。
そういえば駅のホームもだいぶ前から売店が消えましたね。
最近は鉄道が絡んだ記事が多く、思わず旅に行きたくなる気分になります。
20年近く前ですが、富士に通勤していたときは、東海道線下りホームにも、「富陽軒」の立ち食いそばがありました。
夕方、仕事帰りの電車待ちで食べたことがありました。
貨物列車が通過する時の風を感じながら立ち食いそばを食べるのもいいです。