iPhone 11(仮)は5G非対応が確定でしょうか
米9to5Macによると、アップルのインサイダー情報で知られるアナリストMing-Chi Kuoの発表したメモには、iPhone2020年モデルにおける最大のセールスポイントに関する予測が含まれているとのこと。「(1)全く新しいフォームファクタ (2) 5Gサポート (3)カメラ機能のアップグレード」以上3点だと伝えられています。
iPhone 11(2019年モデルの総称)は、背面の正方形バンプに収められたカメラモジュールを除いて、iPhone XSやiPhone XRなど前年モデルのデザインがほぼ維持されるとみられています。それだけに、翌年には全面的なデザインの更新があるとの予測がもっぱらです。
Kuo氏は新しいデザインやカメラのアップグレードにつき具体的な詳細には言及していません。しかし、同氏は前者については6月に「2020年モデルの画面サイズは6.7インチ、5.4インチ、6.1インチ」と予測。これら3つのうち2つは2018年モデル(6.8インチ、5.8インチ、6.1インチ)と異なっており、新規設計のフォームファクタを示唆していたと思われます。
また、カメラについては昨年末の時点で「2020年モデルにはToF方式(光線を対象物に照射し、返ってくる時間により距離や空間を認識する技術)の3Dカメラが導入される」とのレポートを発表済み。台湾業界情報誌DigiTimesも、アップルが現地サプライヤーにToFセンサー生産の準備を進めるよう依頼したと報じていました。
ほとんど新規の観測は含まれていませんが、この時期に改めて「5G対応iPhoneは2020年登場」、つまり今年のiPhone 11は5G非対応と確認したことは、それなりに重みがあるはず。iPhoneのライバルであるAndroid陣営のフラッグシップモデルはほぼ5Gをサポートし、ようやく発売されたサムスンのGalaxy Foldも隠し球と言える5G対応モデルが登場しています。
大きな買い替え需要を誘いそうな5G対応iPhoneは、どうやら2020年後半待ち。iPhone 11の生産稼働率を昨年同期より約10%減らしたとの噂もあるアップルは、5G方面での出遅れを痛切に意識しているのかもしれません。