◉描いて描いて描きまくる

2018年7月1日
僕の寄り道――◉描いて描いて描きまくる

25 歳で結婚してからのちは漫画を買って読んだことがない。子どもの頃から漫画は好きだったけれど、まったく読まなくなってしまった。なぜかと聞かれたら、年相応に多忙になって、漫画に当てる時間がなかったということにしている。妻もまたみずからすすんで漫画を読む人ではなかった。

東大正門前に浦沢直樹展のポスターが貼られていて「おっ!」と思う。漫画を読んだこともない浦沢直樹になぜ「おっ!」なのかというと、かつて NHK E テレで放送されていた『浦沢直樹の漫勉』(2014年11月9日、2015年9月4日 - 25日、2016年3月)という番組が大好きだったからだ。夫婦で夢中になって観ていた。

まるで世界に無用の「入れ墨」をするように、漫画家がペンで絵や物語を白紙に彫琢する様子を、実に生き生きと観察していることに感心したからだ。「描く」という行為自体に関して、この人は図抜けたセンスを持つ人なのだろうなと興味を持っていた。漫画は読まないけれどこの展覧会は観に行くかもしれない。北浦和だし。(2018/07/01)


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◉生もみじ

2018年7月1日
僕の寄り道――◉生もみじ

子どもの頃は土産物として京都の八つ橋をよくもらった。固くてあまり得意ではなかったので、柔らかい「生八つ橋」をもらった時は感動した。

近所の友人から電話があって貰い物のもみじ饅頭をくれると言い、もらいものだけれど女性の一人暮らしでは食べきれないからと言う。あれもモソモソしてるからなぁと思って箱を開けたら「生もみじ」だったので驚いた。食べてみたらおいしくて「なーるほどー」と思う。

子どもの頃の東京土産といえば浅草の雷おこしだったがあれも固くてモソモソしていた。「ひょっとして…」と常盤堂雷おこし本舗のサイトをのぞいたらちゃんと「生おこし」があった。今度土産物に買ってみよう。(2018/07/01)


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◉鮭の色

2018年7月1日
僕の寄り道――◉年相応

魚屋の友人から鮭が白身魚に分類されることを教わって驚いたのは今世紀に入ってからだ。清水では教わることを「教かる」と言い、そう教かるまで知らなかった。本気ではないけれど、鮭は川から海に下ることでしょっぱくなるといった程度に軽く考えて食べてきたあの紅い塩鮭がである。

埼玉の老人ホーム帰りに寄った魚屋で初めて白っぽい塩鮭の切り身を見た。日本では古くから白鮭を食べたというけれど、これは身がかなり白い。商品説明には産地アムール川あたりと書かれていた気がする。

鮭は白身魚なのだけれどエサとして食べる甲殻類の殻に含まれるカロチノイドによって紅くなるわけで、アムール川につながる海域は甲殻類が少ないから白いのだろう、などといい加減な受け売りで講釈を垂れ つつ興味本位で買ってみた。

食べ終えてからだいぶ時が経ったので
「今だから言うけど白い鮭というのは泳いでるうちに色が褪せちゃったみたいで、なんだか鮭を食べた有り難みがなかったね」
と言ったら
「あなたが選んだから黙ってたけど実は私もそう思ってた」
と妻も言う。

おととい近所の魚屋に行ったら紅いアラスカ産があったので買ってきた。紅い色はアスタキサンチンという色素によるもので、紅鮭には白鮭のおよそ 2.5 倍のアスタキサンチンが含まれており、老化予防、美白美肌、眼精疲労回復などの効能があるという。

 昨日聴きに行った渡辺克也オーボエ・コンサート会場でもらった海藻姉妹コンサートのチラシ

アラスカで思い出した。むかし清水のさつき通り沿い、万世町だと思うけれど『アリエスカ』という小さなレストランがあって大好きだった。アリエスカってなんだったんだろうと今になって調べたらアラスカ南部の山だ。(2018/07/01)



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