【手のおもてとうら】

【手のおもてとうら】

表があるから裏がある。表裏は背中合わせで一体であり、表と裏を同時に見ることはできない。表は眼で見るものであり、裏は心で感じるものである。

外側があって内側がないことは目に見えるが、内側があって外側がないことは想像するしかない。

手のひらを「おもて」、手の甲を「うら」だと思ってずーっと生きてきたけれど、手の甲が手の表側、手のひらは手の裏側だと言う人が多いことに「えっ、そうなの」と驚いている。

石川啄木が「はたらけどはたらけど猶わが生活楽にならざりぢっと手を見る」と見つめたのははたらいて汚れた手のおもてで、楽にならないなあと思わせたのは寒風にひび割れた手のうらだと思ってしまうからだ。

2008 年 3 月 23 日 六義園のこぶし

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