電脳六義園通信所別室
僕の寄り道――電気山羊は電子の紙を食べるか
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静岡県清水市出身、東京都文京区在住、本の装丁専門のデザイナー石原雅彦による日々の記録。東京教育大学教育学部芸術学科最後の卒業生。
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【「こころ」のありか】
2020年5月1日
【「こころ」のありか】
昔の人は「こころ」が胸のあたりにあると思い、胸に手を当てて考えたので心臓の「心」の字がある。今の人はたいがい「こころ」は脳にあると思っていそうなものだけれど、そう思わない人が若い人にも多いらしい。
「こころ」のありかは場所で示せないけれど、死んでしまったら「こころ」が無くなると考えるなら、「こころ」は「いのち」の中にあると言えるだろう。
「こころ」が自己防衛のため自分の「いのち」を守ろうとすると、そのために必要なものの奪い合いが起こる。マスクとトイレットペーパーを奪い合うとき、人間の「こころ」は、きっと口と肛門にあるのだろう。
◉
コメント ( 6 ) | Trackback ( )
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わたしもずっと心はどこにある?と考えてました。
ヒトは一本の管です。と、解剖学者 三木成夫が言ってます。彼は「心とは心臓にまつわる神経のその働きの総体なのだ」と言ってます。
私も心は脳だと思ってました。でもNHK「人体」で内臓の細胞同士情報交換していると知り、また 先の三木成夫「胎児の世界ー人類の生命記憶」を読み、心は脳だけじゃないのかな と思っています。この本面白いですよ。
今日の日記に書きましたが、すぐに読み始めました。
先日、読書会の友人にすすめられた『父が娘に語る 美しく、深く、壮大で、とんでもなくわかりやすい経済の話。』ダイヤモンド社を読み終えました。まさにコロナウイルス 禍で世界が騒然としているこの時期に読むといい本だと思います。おすすめです。
もちろん引用なり大笑いなり御自由に(笑)
月一回、月曜の夜に三好さんがらみの仲間が集まって哲学の読書会をしています。
近かったらお誘いしたいのにと残念です。
さまざまな書物をネタにした石原さんの機知のある文章にいつも感心しています。
三木茂夫さんは吉本隆明さん経由で5〜6冊は読んでいますが、宇宙の天気を感知する植物神経系(内臓感覚としての心)とピンポイントに獲物に狙いを定める動物神経系(対象を指向する精神)の絡み合いから生まれる矛盾に人間の<倫理>の発生源があることを三木さんから学びました。
と、なにやら難しげなことを言いたがる自分とはちがって、石原さんのユーモア溢れる文章の奥に垣間見える哲学に「なーる」と感心させられています。
石原さんはtwitterは止められましたが、自分はまだしつこくやっているので時々石原さんの「なーる」をフォロワーの皆さんにもお裾分けしたいと思っています。よろしく!です♪ ^ ^/
どうりで良質なマルクス主義者が書いた自然科学史のような味わいを感じた、その理由がわかった気がします。
よろしくお願いいたします。