骨と語る

2017年1月4日
僕の寄り道――骨と語る

届いた年賀状に返事を書き、投函しに出たついでに本郷通りを歩き、向丘2丁目の浄土宗浄心寺前まできたので、昨年他界した友人の墓に寄った。そうやって突然ぶらりと訪問すると、嬉しいと言って素直に喜ぶ人だった。

わが家の墓に参って親たちに手を合わせても、墓の中にある親たちの骨に思いをはせることなどないけれど、友人の墓前に立つと、ああ、あの人は骨になってこの中にいるのだな、などと思ってしまうのが不思議だ。

そういうことになる理由の一つは、他人なので家族より少なくて希薄な思い出が骨と一緒に墓の中に収まってしまったから。もう一つは、親たちより友人の方がうんと若くして亡くなったから。

「どっちだと思う?」と墓石に尋ねても答えはないので、郁文館脇から漱石の旧居前に近道する猫道を抜けて帰ってきた。


コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
« 冬の伊吹山 欄間とベンチ »
 
コメント
 
コメントはありません。
コメントを投稿する
ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません
 
名前
タイトル
URL
コメント
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。
数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。