【本とノート】

2019年12月17日
【本とノート】

 

朝日新聞の連載記事『(現場へ!)もうすぐ終わる紙の本』の第5回目「指が触れ「この私」が起動する」で英文学者の高宮利行がジョン・ミルトン(弁護士で政治家で作家だったナイルズか)の書き込みがあるシェークスピアの古書をひいて「本は書き込むためにある」と持論を述べていた。書き込みがあるシェークスピアの写真が添えられていたが美しい文字だった。

読書会に参加するようになって本を精読しながらノートをとっているけれどあまり役にたたない。考えたことと言及先とは隣り合っていたほうがいい。やっぱり本自体に書き込むようにメモの取り方を変更したところだったので、ほんとうにそうだなあと思う。

このところ数学者岡潔(おかきよし)を電子書籍で読んでいる。書き込みをしたくて困るので、紙の書籍を5冊まとめて注文したけれど残念ながら文庫本だ。ノートのように書き込みができる紙の本は終わらない、そう思うけれど、文字と版面(はんづら)が大きくなりすぎて行間と余白が少なくなりすぎた文庫本は、終わりたいかのように自らの首を締めていると思う。

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