電脳六義園通信所別室
僕の寄り道――電気山羊は電子の紙を食べるか
六本木暮色
港区青山一丁目。
仕事帰りに半蔵門線に乗るため地下鉄青山一丁目駅に向かう途中、南へ延びる道の先に六本木ヒルズのビルが見える。
郷里の友人の娘さんは学校を出たら六本木ヒルズに入れるような会社に勤めたいのだそうだ。
六本木ヒルズと聞いただけでちょっとげんなりし、それは「勝ち組」などと言う気味の悪い恥ずかしい言葉がまとわりついているビルであることもあるし、最近のニュースを見てもほら見たことかと思う。
けれど東京で働いて食べている人間だから「気味の悪い恥ずかしい」というまともな感じ方ができるのであり、地方で暮らすと東京で「働いて食べている」だけで「勝ち組」に見えてしまいさらにその頂点に「六本木ヒルズ」があり、自分もそういう高みに登り詰めてみたいなどと考えてしまうんだろうなと思ったりする。
仕方ないことかも知れないと理解を心がけつつも、気味の悪いビルが見える気味の悪い黄昏である。
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