電脳六義園通信所別室
僕の寄り道――電気山羊は電子の紙を食べるか
【横並びの会話】
2020年6月1日
【横並びの会話】
六月一日の朝になり、大通りを挟んだ向かいにある小学校でも授業が再開される。通学の時間帯になって幸いにも雨が一時的に上がり、児童がポツリポツリと登校し、なぜかお母さんが付き添っている子どもが多い。
窓辺に並び、交差点に向かってこっちから登校していく小さなうしろ姿を見下ろし、
「見て見て、小学生が登校していくよ」
と妻が言うので、交差点対角側を見て
「ほんとだ、あっちからも登校してくるね」
と言ったら、
「この学校はあっちから通ってくる子が多いのね」
と言うので、
「この学校はあっちとこっちの子どもが通ってきて、他の子どもたちはあっちの小学校に通うんだ」
と言ったら
「えっ、あっちの子どももこっちじゃなくあっちへ通うの?」
と言う。
疲れるので話はここまでにした。新生活習慣初日。人と人とが向かい合わず、身振り手振りが見えない横並びになり、「あっち」と「こっち」を言葉だけで通じさせ合うのは難しい。
六義園は開園時刻を10時からにして今日から再開
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