寿司の気持ち

2014年10月13日(体育の日)
寿司の気持ち

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買い物がてら散歩する近所の商店街は、はずれまで行くとシャッターが下りていて開いている店のほうが少ない。学生時代は移転した国立大学キャンパスもあったのでもっと賑やかな街だった。

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巻き寿司や稲荷寿司やおにぎりを作って売っている店があり、台風接近中の祭日とも重なって、人通りがないのに頑張って店を開けていた。店頭に小さな台を並べて詰め合わせを売っており、いろいろな組み合わせでひとパックどれでも320円。心細そうな寿司の気持ちが思い遣られ、売り上げに協力したくなったので帰りに寄ってみた。

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帰りに寄ったらなんと往路で見たとき6パックあったのが残りふたつになっており、そのうちひとつを買ったので残りは一つになって、めでたく完売が近い。人の気配はなくとも、どこからか人が現れては買っていくらしい。

03
帰宅して食べてみたらたいへん美味しい。小豆おこわの炊け具合、太巻き寿司の品の良さ、稲荷寿司の揚げの煮かたなど、どこをとっても非の打ち所がない。こういう店が近所にあったら昼食は毎日これでもいいな、こういう店が近所にある人は幸せだなと思ったが、考えてみたらそういう幸せな人たちがささっとやって来ては買っているわけで、意外に人気店なのかも知れない。

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