電脳六義園通信所別室
僕の寄り道――電気山羊は電子の紙を食べるか
【あいさつ】
2020年6月29日
【あいさつ】
学校が再開され、朝のゴミ捨てに出ると、登校していく小学生とエレベーターに乗り合わせるようになった。
最近は「おはようございます」とあいさつしても返事をしないおとながマンション内に若干名いる。あいさつはこちらがしたくてするものなので、向こうから返ってこなくても気にしないことにしている。気味の悪いやつだなと思うことも滅多になくなった。
小学生にも「おはようございます」とあいさつして反応のない子どもがいる。女の子は恥ずかしそうに小声で「おはようございます…」と言うことが多い。おとな同士のあいさつをしないやつはどうでもいいけれど、子どもと小さな〝ソーシャルディスタンス〟圏内に入ったとき無言でいるおとなはよくない。おとなは子どもに対しては礼儀正しくしないといけない。模範となる〝社会的おとな〟でいる義務が人間にはある。子どもに挨拶できる人間はおとなにもちゃんとあいさつできる人間であるだろう。
今朝も小学校低学年の男の子がエレベーターに乗り合わせたので「おはようございます」と言ったら、あいさつはなかったけれど向こうを向いたままコックンと肯いていた。かわいい。いつかあいさつできるようになるだろう。
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