▼明日への日記…3 栄養と料理(てきとうな題をつけてみた)

 

近所の大型外食チェーン店、午後5時半からの食べ放題が割引になるというクーポン券が新聞折り込みチラシに入っていたので、家内と二人で出かけてみた。そもそも普段から驚くほど安い店なので、たいした割引額でもないのだけれど、興味本位の好奇心と、毎日蒸し暑い台所に立たせていることの慰労もかねて、遊びがてら出かけてみたと言う方が正しい。

そばのテーブルで若い女の子二人が食事をしていて、そのうち一人は大きな声ではきはき喋るので、聞くともなしに会話の内容が聞こえてしまう。
「バイトしても生活費すっごいきついじゃん、だけど食べ物にすっごいお金かけてる子っているよね。あたしなんか100均で買ったもんでも十分おなかいっぱいになるし、それでいいじゃんって思っちゃう」

普段100均で買ったもので済ませているので、これでも今夜はかなり贅沢な食事だと確かめ合って食べているのだけれど、この女の子たちが自分が遅くもうけた娘だったらと想像したら
「そうか、お前たちは毎日そういう食事をしているのか、今日は父さんがご馳走するから何でも好きな物を食べろ」
などと、甘い言葉をかけてやりたい気持ちになってしまう。

だが、席を立ってドリンクバーに飲み物を取りに行く姿を見ると、端正な顔にはち切れんばかりの立派な胸とお尻をつけた健康そのものに見える女性なのであり、昔なら
「かわいそうに、都会暮らしでたいした物も食べてないから、骨と皮ばかりに痩せちゃって」
と言われた時代と、今の若者たちのつましい暮らしは外面的様相が異なっている。



台風接近に伴う直接の影響でもないと思うけれど、夕方になって空を雲が覆ってきた。2011/07/18 17:30



“食べ物にすっごいお金かけてる子”の方が、この子はこんなに痩せていてちゃんと食べてるんだろうかと心配になるほどにスレンダーなボディをしており、食べ物にお金をかけず倹約した食事をしている子ほどはち切れんばかりに肉付きがいいという皮肉な現象が起きているのかもしれない。

昔からそういう原理はあったとは思うけれど、現代社会ではさらにその傾向が加速して、食の貧富の差が裏返しに見えるような、皮肉な様相を呈して露見しているという一面もあるのだろう。

 
コメント ( 0 ) | Trackback ( )
« ▼明日への日記... ▼明日への日記... »
 
コメント
 
コメントはありません。
コメントを投稿する
ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません
 
名前
タイトル
URL
コメント
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。