【中山道を読む】

【中山道を読む】

仕事の打ち合わせ帰りに旧中山道蕨宿をチョロっと歩いたら、この古い街道を歩きながら何かを考えて書いた人の本が読みたくなった。本を読むことの最大の楽しみは、「この人はなんでこんなことを考えたんだろう」と、さらに自分が考えることにある。

書店に注文するため適当な本を探して検索したら、「歩いて旅する」とか「ちゃんと歩ける」とか「ホントに歩く」とか「歴史と文化を訪ねる」とか目的をうたった中山道本が並んでいる。

2023年12月4日 蕨市中央5丁目にある旧中山道蕨宿への入口

本当に歩きたいわけではないし、歴史的蘊蓄などを聞きたいわけでもない。実際に歩いた人が言葉にして残した文章の中から「あらかじめ期待し得なかった何か」が見つかるのを楽しみに読んでみたいのだ。

1933(昭和 8 )年生まれだという菅卓二さんの『八十歳「中山道」ひとり旅』論創社(2015)という本を見つけて書店注文した。子ども時代の戦争でひどい目にあって生き延びた、わが親たちと同世代、昭和一桁生まれの書いたものが好きだからだ。彼らにはその世代ならではの着眼がある。(*)

2023年12月4日 旧中山道蕨郵便局前

2023 年 10 月 31 日、拳銃を持った男が人質をとって立てこもった蕨郵便局は旧中山道に面している。事件翌日にもこの近所に来たのだけれど、妻に
「事件現場なんて見に行っちゃダメよ(いい歳こいて野次馬なんてすんなよ)」
と釘を刺されたので、ほとぼりもさめただろうと、この日初めてそばに行って眺めてみた。

(*)著者の経歴を調べて興味をひかれたので『四国へんろ道ひとり旅』論創社(2011/11/1)も古書で注文した。


NEW
20 音オルガニートで

20 音オルガニートで『ワシントン広場の夜は更けて Washington Square』

20 音オルガニートで『オーケイ! OK !』

20 音オルガニートで『なんとなく なんとなく Nantonaku Nantonaku』

を公開。

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2023年12月号(通巻14号)まで公開中

 

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