自治と世襲

 

濃尾平野に旅をしたら大きな川に立派な堰があり、堰の端に小さな管理棟がある。管理棟内にエレベーターがあって川底の深さまで降りられるようになっており、そこに二十四時間体制で水量を見守る管理者がいる。

濃尾平野の農民の歴史は、すなわち水害と闘う歴史であり、村で作った堰を村で管理しているという。地方自治体や国に任せたのでは、正しい管理体制を維持する責任が不明確になるので、村の中で決められた家が代々世襲で堰管理をしているという。

|静岡から届いた荷物に入っていた枝つきみかんによる祈りのかたち|


堰管理の家に生まれた子どもは堰管理者としての教育を受けて育てられ、一生を堰管理棟地下での見守りに捧げるのだという。それくらいのことをやらなければ自治というものは守れない、自治というのは大変なことなのだ、だが自分がもしそういう境遇の家に生まれたら耐えられるだろうか……というところで目が醒めた。


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