電脳六義園通信所別室
僕の寄り道――電気山羊は電子の紙を食べるか
【波路はるかに】
【波路はるかに】
なにかとなにかが似ていることに気づくのは楽しい。たぶんヒトが物心つく過程で最初にする遊びは、似ているものを、見つけて、つなげて、結びつけることだろう。
生まれたばかりの小さなヒトは自分自身を「等号 =」として使い、なにかとなにかをつなぐ遊びを通して、自分をふくむ世界そのものをつなげていく。
自分の側のなにかと、別のなにかがつながると、置き換えが可能になり、ほしがったり遠ざけたり、喜んだり怒ったり、こだわったりあきらめたり、和んだり悲しんだり、という自分の感情がわかるようになって、ヒトはことばの海に出る。ことばの帆を操って人生を航海していく。
精神分析の本を読むと象徴作用、象徴等式、象徴交換など、航海で行われるさまざまなはたらきが、「象徴ということば」を使って説明されている。
戸田書店発行『季刊清水』で取材した清水のオルゴール製造会社『東洋音響 & オルゴール ゆめの木』さんから便りが届き、わが家の墓がある清水区大内の保蟹寺(ほうかいじ)でハクモクレンが満開になっていると、写真とともに教えていただいた。
音と音とがつながって、いまをともに生きる人たちの、はるかな波路となっている。
(写真提供:加福晶子さん)
◉
◉
コメント ( 1 ) | Trackback ( )
« 【レディ・バ... | 【東京外国語... » |
小さな町でも大きな町でも、
いろいろ繋がっていくのが凄いです。
まだまだ繋がっていくのかな?
ちょっと楽しみ。