【波路はるかに】

【波路はるかに】

なにかとなにかが似ていることに気づくのは楽しい。たぶんヒトが物心つく過程で最初にする遊びは、似ているものを、見つけて、つなげて、結びつけることだろう。

生まれたばかりの小さなヒトは自分自身を「等号 =」として使い、なにかとなにかをつなぐ遊びを通して、自分をふくむ世界そのものをつなげていく。

自分の側のなにかと、別のなにかがつながると、置き換えが可能になり、ほしがったり遠ざけたり、喜んだり怒ったり、こだわったりあきらめたり、和んだり悲しんだり、という自分の感情がわかるようになって、ヒトはことばの海に出る。ことばの帆を操って人生を航海していく。 

精神分析の本を読むと象徴作用、象徴等式、象徴交換など、航海で行われるさまざまなはたらきが、「象徴ということば」を使って説明されている。

戸田書店発行『季刊清水』で取材した清水のオルゴール製造会社『東洋音響 & オルゴール ゆめの』さんから便りが届き、わが家の墓がある清水区大内の保蟹寺(ほうかいじ)でハクモクレンが満開になっていると、写真とともに教えていただいた。

音と音とがつながって、いまをともに生きる人たちの、はるかな波路となっている。
(写真提供:加福晶子さん)

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コメント
 
 
 
繋がり (サッカーおやじ)
2021-03-10 11:16:14
こんにちは。

小さな町でも大きな町でも、
いろいろ繋がっていくのが凄いです。
まだまだ繋がっていくのかな?
ちょっと楽しみ。
 
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