「の」 と 「ん」

2017年1月24日
僕の寄り道――「の」と「ん」

出張や散歩で持ち歩くカメラは、しっかり写るけれど簡便で持ちやすく、「そんなんでちゃんと写るんですか」と聞かれそうなやつがいい。

開発責任者が上司に「本当に写るのか」と聞かれて「写るんです」ととっさに答えたのが由来だという簡易カメラ『写るンです』のネーミングは秀逸だったなと思い出し、調べたら正しくは『写ルンです』だった。「るん」をルンルン気分の「ルン」に置き換えたらしい。なーんだ。

格助詞「の」が撥音便(はつおんびん)で「ん」に変わり、「写るのです」が「写るんです」となり、撥音便化の勢いで言葉をさらに軽量化し、空中浮揚するように「ん」をカタカナに変えて『写るンです』としたのかと、長いこと思いこんでいた。

|冬空の旅人(赤坂界隈)|

「の」が「ん」に変わる撥音便は面白いなと思い、未明のスマホで「の ん 変化」と打ってグーグル検索したら、能年玲奈ばかりがヒットするので笑ってしまい、冬空の散歩をやめて二度寝した。


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