◉夕日の温度

2019年2月16日(土)
◉将棋の駒

仕事場の窓辺に折りたたみ式の小机を置き、そろそろ一日の仕事仕舞いが近づく夕暮れ時の、小一時間を選んで読書タイムにしている。
 
17 時から 18 時は、手帳にちまちまとメモを取りながら、ちょっと難しい本と相撲をとるのによい時間帯になっている。よい時間帯だがこの季節は手元が暗いので、LED を使った照明スタンドを買ってみた。
 
光の色味は温度で表されて単位を K(ケルビン)という。高校写真部以来、色温度は馴染み深い。「昼光用」とか「タングステンタイプ」などの写真用語もあったし、露出計以外に色温度計というのもあった。本を開いて薄暗さを感じる夕暮れ時の色温度は、測れれば 2000 ケルビンくらいだろう。
 
ライトスタンドはデザインで選んでみたが、明るさ以外に 5 種類の色温度調整が可能だという。クールホワイト(cool white)約6500 ケルビン、白(white)約 5700 ケルビン、自然光(natural)約 4500 ケルビン、黄(yellow)約 3500 ケルビン、暖かい黄色(warm yellow)約 3000 ケルビンの 5 段階だそうで、さすがに朝日・夕日の約 2000 ケルビンはない。

 
来週の月曜日は二回目の読書会で、ショーペンハウアーの『表象としての世界』を読むという。高校時代、進学先は螢雪時代を読んで面白そうな美術教育をしている大学を選んだ。選んでから頑張って勉強し、一浪して入ったら、図学の授業はロランバルトを副読本にしながら記号学などをやらされるのでびっくりした。
 
「次回までに読んで来て」と言われた初めてのショーペンハウアーがひどくとっつきにくい。とっつきにくいので、勝手にシニフィアン、シニフィエ、シーニュ、シニフィカシオンなどという学生時代に覚えた懐かしい言葉を思い出しながら、勝手に漢字の用語を置き換えて読んでいる。先週の西田幾多郎もそうしてやると、わかった気がする箇所が多い。間違った読み方かもしれないけれど、まあ違っても休場せずひとまず土俵がつとまればそれでいい。本場所も本読み会も参加しなければ意義がない。
 
(2019/02/16)

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