◉関取とカレンダー

2018年1月2日
僕の寄り道――関取とカレンダー

元日に続いて老人ホーム訪問。交代で初出勤してくる介護職員に新年の挨拶ができるので三が日は毎日出かけることにした。

義母が暮らす居室で隣りにいるおばあさんは、施設内で行われる大相撲勝敗当て競争に参加できるくらい達者で、昨年度は年間最多的中率を記録したらしい。年末の尾車部屋力士による老人ホーム訪問では、尾車親方から直々に表彰状をもらっていた。

そのご褒美なのか、ベッド脇に一人ひとり支給されるカレンダーが、今年は日本相撲協会の力士カレンダーになっていた。

一、二月はまず四横綱が登場し、その写真には暴行事件の責任を取って引退した日馬富士関もいる。表紙は制作当時の幕内力士カタログになっており、怪我を負う前の貴ノ岩関の姿もある。

いろいろな感慨が去来するのとは別に、情抜きでケースに並んだ関取の標本写真を眺めると、力士同士の体格が比較できてとても興味深い。

めくられて古新聞の上に置かれたカレンダーの表紙が捨てられてしまう前に写真に撮らせてもらった。今年一年が終わる頃には幕内から陥落したり、土俵自体から去ってしまう力士もいるわけで、たった一度しかないこの年にふさわしい記念写真かもしれない。

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