電脳六義園通信所別室
僕の寄り道――電気山羊は電子の紙を食べるか
【ものみな湧くが如く】
【ものみな湧くが如く】
鈴木大拙を読んでいたら
「あたかも山頂の陰から雲が昇ってくるように」(『禅と日本文化 新訳完全版』)
という表現があって、幼いころ暮らした郷里清水で、雲が山の向こうから止めどなく湧いて出るように見えていたのを思い出した。
禅では、概念となることで死んだ言葉を「死句」、観念を手放さずに生きている言葉を「活句」という。
日本海側に大雪警報が出ているとき、太平洋側に吹き降りてくる風は三月になっても身を切るように冷たい。夏は現象が逆転し、脊梁山脈の両側に「湿と乾」、「冷と熱」が交互に湧き出ている。
寒の戻りに震えながらも、丸裸になった木々の枝には新しい季節が着実に芽吹いている。やがて必ずコンクリート建造物群の陰から新緑が堰を切ったように湧いて出る春になる。
花屋の店頭にはひと足早く草花の苗が次々に湧き出るようになった。かわいいミニバラの苗が並んで、妻が欲しそうにしているので、ひとつ買って空いている鉢に植えてみた。昨年は異様な猛暑で青紫蘇がうまく作れなかったので、今年はパセリだけにしたぶん鉢がまだ余っている。
2009 年 3 月 10 日 本駒込
NEW
20 音オルガニートで
20 音オルガニートでカリンカ Kalinka_Калинка
作曲/ラリオーノフ
20 音オルガニートでカチューシャ Katyusha_Катюша
作曲/ブランテル
20 音オルガニートでコサックの子もりうた Cossack Lullaby
Казачья колыбельная песня
ロシア民謡を元にした歌曲
を公開。
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