電脳六義園通信所別室
僕の寄り道――電気山羊は電子の紙を食べるか
▼31……肩と肩
静岡県清水市の高校を卒業して小学生時代を過ごした東京に戻り、
懐かしい浅草六区を歩いていたらすれ違いざまに肩と肩がぶつかり、
「どこ見て歩いてんだ、この田舎もん!」
と怒鳴られた。
浅草も1970年代前半はまだそういう威勢のいいお兄さんが
肩で風を切って歩いていた。
撮影日: 07.1.27 1:52:44 PM
東京都千代田区外神田一丁目。
一見複雑な標識だけれど、よく見るとこの昌平橋脇の十字路から
都道405号通称外堀通りを右折すると大手町方向へ、
坂を登って引き返すと医科歯科や順天堂のあるお茶の水橋たもとへ、
国道17号を左折すると不忍池のある上野池の端へ、
直進すると秋葉原駅脇のガード下をくぐることになる。
要するに都道と国道が交差点において肩と肩がぶつかっているのである。
都道は人呼んでフーテンの寅…ではなく外堀通りという通称がある。
「どこ見て歩いてんだ、この田舎もん!」
と怒鳴りたくても国道は通称が書かれていないのでなんとも威勢が悪い。
本当に通称はないのかと昭文社の地図を見たら「昌平橋通り」と書かれていた。
人呼んで昌平橋通りなのだけれど、この界隈だけで名の売れたお兄さんなのだろう。
でもこの標識だけでも良いから「17」の脇に「昌平橋通り」と入れてくれたら
この界隈で待ち合わせする人には便利なのになぁと思う。
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「国道17号」をひいてみると
東京←→新潟、雪の峠越えと国道の栄枯盛衰の歴史がすさまじいですね。
びっくりしました。