日本グルーヴチューン振興会

高橋優『リアルタイム・シンガーソングライター』

モダーン今夜のライヴ以来、なかなか日常に意識が向かなかったのですが(苦笑)
徐々に普通の生活に回帰してきました。

そんな現実の生活を歌う、新しい才能が彼。



高橋優
『リアルタイム・シンガーソングライター』
2011/4/20リリース
ワーナーミュージックジャパン
WPZL-30267/8
Realtimesinger ネットで「こどものうた」を見て衝撃を受けて以来、メジャーデヴュー後の全シングルを買い、そして迎えたファーストフルアルバム。

ここには、「生」の言葉が詰まっています。
「生」は、リアルという意味もあれば、ライフの意味もある。
現実を生きる中で感じる日常に感じるあれやこれや。そこには、20代の若者が当たり前に抱く感情が溢れているのです。

オープニングを飾る「終焉のディープキス」での、素晴らしく生々しい情景描写と畳み込む様に詰め込まれた言葉の数々。それを鬱陶しく感じさせずドライヴさせるメロディラインとヴォーカル。
これだけで、彼のポテンシャルが解ります。

「希望の歌」の様に疾走感のある曲では、特に彼のヴォーカルの力が伝わります。
フォーク・ニューミュージックの影響を色濃く残すシンガーソングライターでは、この感じは出せない・・・・・と、思ってて。
ロックのファクターがあっての弾き語り。それが、説教臭さを削ぎ落す。
彼がインタヴューで語っていた「詞が説教臭く聴こえたら、僕としては失敗なんですね。」という言葉がインテリジェンスを感じさせる。


「サンドイッチ」で描かれる、極めてパーソナルな日常が、聴き手の感情に共有する。
シンプルな曲構成と相まってものすごく共感できた(笑)

ラストの「少年であれ」は、一見“頑張らなくてイイよ”的な甘ちゃんの傷舐めソングに思える。
〔楽しいことだけを選べ〕とか、〔抜くとこは抜いていけ〕とか。
でも、サビのフレーズで腑に落ちる。
特に、2サビの〔生まれてきた意味ならば 後付けでも素晴らしい 風にあおられ せせらぎに身を任せ 学べる少年であれ〕は、実にグッとくる。
そう、ここには自分でなんとかしたくなる希望の光が見える。
彼の知性と品格が、ここにある。


的確なバンドサウンドとリリカルな鍵盤で、実にバランスのとれた音に仕上げた、サウンドプロデューサーの浅田信一の手腕にも拍手の好盤です。


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YouTube: 高橋優 -終焉のディープキス 高音質


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YouTube: 高橋優 - サンドイッチ


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YouTube: 高橋 優「少年であれ」PV!

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