ゴールデンウィークだからといって、更新時間が深すぎるのも考えもの(苦笑)
ま、なかなか眠れないから仕方ないけど・・・
古内東子
『THE SINGLES SONY MUSIC YEARS 1993-2002』
2010/3/24リリース
Sony Music Direct
MHCL 20092~3
個人的に、古内東子が最も充実していたのが、このアルバムに収められている時期だと思うのです。
1993年から2002年という10年間、Sonyに残されたシングル曲全てと、いくつかのアルバム収録曲を30曲セレクトしたベストアルバム。
私が、何故この時代の古内東子が好きか・・・・・・
それは、偏にメロディを生かすアレンジの素晴らしさ。
アーバンスタイリッシュなAOR系のサウンドプロダクションや、緩くグルーヴするソフィスティケートソウルのテイストが感じられる、センスのいいアレンジが、メロディの良さと彼女の粘っこい歌唱を惹き立てています。
私が好きな曲は、「Distance」や「Lighter」「Strength」「いつかきっと」「大丈夫」「悲しいうわさ」「宝物」といった(テンポの違いはあれど)グルーヴィなナンバーたちなのですが、その殆どが小松秀行のアレンジによるものです。
そして、クレイジーケンバンドの横山剣がお気に入りだという「Peach Melba」や、デヴィッド・サンボーンの「You Are Everything」を彷彿とさせるアレンジが秀逸な「うそつき」をアレンジしたのは木原龍太郎。
そう、2人とも元オリジナル・ラヴ(笑)
彼らが在籍していた時のオリラヴが一番好きだった。そして、このアルバムで好きな曲のアレンジャーはこの二人・・・・・・・・実は、田島貴男のオトコくささをスタイリッシュにコーティングしていたのは、この二人のセンスだったんじゃないかな。
あ、話が逸れた(笑)
閑話休題
ここに収められた曲には、“せつなさ”という感覚の秀逸な表現者たる彼女の真髄があります。そして、その世界を際立たせる良いメロディとセンスのいいアレンジも。
もちろん、クセの強い(好き嫌いは分かれると思いますが)粘るヴォーカルが重要なファクターであることは、言うまでもありません。
時代は移り変わっても、歌われている情景は普遍のもの。
今聴いても、必ず感じるものがあると思える作品集だと思うのです。
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