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左派なきグローバル化の恐ろしさ (fushiya)
2009-10-18 18:34:24
サイード、大学の時の英語講師がポストモダニズム専攻の方で、なんの事前準備もなく読まされましたよ『文化と帝国主義』。今思うと、18歳の子たちにこれは危険では?モダニズムも知らない子たちに、ポストモダンを教えるのもよくわかりませんが。その後、英語が知識人の平易な英語、ということで『Musical Elaboration』を趣味で読みましたが、クラシックも社会の制約を受けざるを得ない、なるほどね・・、と思った以外サイードのことは忘れていました。非英語圏出身者が『差異』の重要性を説く、という姿勢には共鳴しましたが、前提からしてすでに英語圏に対する意見表明なんですよね。その時点でグローバル化の一部として作用している感がありました。「社会に対してのクリティカルな視点と意見をもつ」という意味での良識的で穏健な左派(欧州はこの層が厚い!)がほとんどいない日本で進むグローバル化、絶えずファナティックになる危険性を秘めていて、恐ろしく思います。
 
 
 
Unknown (冬月)
2009-10-18 21:37:12
■グローバリゼーションは、英語の価値を高めましたが、英国人は、そのため、他言語を学ばないそうです。アメリカは、まだ、多人種ですから、学ぶ必要もあるのでしょうが…。

一対一のコミュニケーションに慣れすぎていて―和歌や俳諧など、洗練されて良いものもありますが―、一対多のコミュニケーションがなかなか育たない。そうすると、公共性の概念も成熟しないですね。だから、言葉を持った個が存在しにくくなる。ロゴスに力がなければ、いきおい、行動は、感情に従うことになるのではないでしょうか。ロゴスと感情のバランスが知性だとすれば、知識や技術はあっても、知性的な人は少なくなってしまったのかもしれません。
 
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