どしゃぶりのち晴れ

不妊治療(2011.3で終了)・初期の子宮体癌の治療体験記など。
私の経験が何かのお役に立てれば幸いです。

子宮筋腫入院記2

2008-10-26 15:21:07 | 子宮体癌治療記
手術当日は主人は仕事。実家の母は、祖母を病院に連れて行くからと言っていたが、伯母に頼んで予定より早く来てくれた。

お昼になって手術室へ
半身麻酔なので腰に注射。腰の注射は痛いと勝手に思いこんでいたので、例の派手な院長が麻酔の場所を探している間に脂汗が出てきた。でも先生の腕がいいのか楽に済んだ。

「どんな感じですか」と聞かれ「足がしびれをきれたみたいなかんじです」と言ったらすぐに酸素マスクをされて眠りにつく。

次に気づいたときは、手術室で切除された筋腫をぼやっとした頭で確認。
小さいのがいくつもあったような記憶がある。その後病室に戻り、夕方には意識がしっかり戻る。

麻酔が効いているので、足は動かないが気分は悪くなく、伯母にメールで報告。
伯母は手術当日に私がメールしたので、かなりびっくりしていた。

夕方には母が帰り、夜には主人が来てくれた。
主人が来た頃から、時々気分が悪くなる。麻酔の副作用で気分が悪くなる場合があるらしい。やはり、IVFと手術では格が違うのかと変に納得。寝返りをするのも足が動かないので一苦労。半身不随になるのは大変だと実感。座布団をかませて、体が元に戻らないようにしてもらう。

主人が帰ったあとも何度も気分が悪くなる波が押し寄せてくる。深夜に一度だけ戻しナースコール。後から気づいたが、この日の夜の看護師が一番愛想がない人だった。

こんなんで寝られるかなあと思っていたが、どなん時でも寝られる体質は手術をしても健在でそれなりに寝られた。

子宮筋腫入院記1

2008-10-25 15:43:40 | 不妊治療記
不妊治療の一環として、去年の9月に子宮筋腫手術を受けた。

38才になるまで健康で一度も入院経験がなかった私。
どこでも寝られるが、寝言・いびきが気になるので個室を希望。

手術前日に入院。
当分おいしい物は食べられないかもと思い、病院に行く途中に洋食ランチを主人にご馳走してもらった。

急患が出た場合は、大部屋に変わるという条件付きで病室は希望通り個室に。
病院は駅前のマンション群の中にあるので景色は悪いが、病室は洗面所・トイレ付で広さもまあまあ、これなら10日間の入院生活は快適だと思う。

N病院の院長である麻酔医が手術の説明に来た以外は、特に用事もなく主人と昼寝をしてしまった。院長は白衣ではなく、花柄のような制服を着ていてびっくり。後日、看護師さんもあれは派手するぎると思うと言っていた。

夕飯から病院食。思っていたよりも豪華な食事。
味付けも良かったので、残さずに全部頂く。主人が帰ってからはテレビを見て過ごす。

看護師さんから睡眠薬を一応もらったが、やはりどこでも寝られる体質なので、すぐに寝付いて入院一日目は終了した。


決断

2008-10-23 15:57:51 | 不妊治療記
二回目のIVFの後、子宮筋腫が大きくなっていると主治医から言われた。

受精卵が着床できなかった原因が100%筋腫にあるわけではないが、一因であることは間違いないと言われる。

子宮筋腫なら内視鏡で簡単に採れるかと思っていたが、私の筋腫は下の方にあるので開腹手術が必要と言われた。

別に痛くもかゆくもないのに、開腹手術をしてまで筋腫を採るのはどうかと悩んだが、時間とお金をかけてIVFをするので、少しでもいい環境で受けるために、手術を受ける決断をした。

ずっと自然妊娠を望んでいたが、今の自分にできる範囲で、悔いが残らないように不妊治療を受けようと思うように変わっていった。

N病院第二弾・2

2008-10-21 17:32:00 | 不妊治療記
一回目のIVFは、受精障害で撃沈

二回目のIVFを二ヶ月後に受けた。
今回は主人の両親にも話し、仕事を休んで治療に専念させてもらった。
(狭い空間で主人の両親と仕事をするというのは今でもストレスを感じる)

一回目の時は点鼻薬スプレキュアを使ったが、二回目は主治医の判断で注射をすることに。(前回のスプレキュアが高額だったのに余ってしまう。友達の通っていた病院では、スプレキュアは瓶に移し替え他の患者さんと半分ずつ使えたらしい)

また注射の日々。
最初は腕にしてもらっていたが、途中でお尻に変更。
お尻も痛くないわけではないが、腕よりも肉がついているのでまだ楽。

夏の暑い時期に往復一時間半ほどの通院は疲れた。
でも、フルタイムで仕事をしながら通院している人のことを思うと贅沢な話。

無事に採卵までこぎつけるが、採卵前の注射が今回は午前三時。
夜型の主人に病院まで車で連れて行ってもらう。

採卵当日は、二回目なので精神的に余裕があった。
卵子は4個採れた。前回のことがあるので、今回は顕微授精を行う。
もちろん顕微授精は費用が別途かかる。注射でもかなりの金額を支払っているので、経済感覚も麻痺してくる。

二日後に移植。
二段階移植を選択したので、まず二個を戻し、一個が受精していれば、二日後に戻すことに。

残念ながら、二段階移植には至らず二個の受精卵で結果待ち。

二週間毎日注射に行き判定日を迎える。どきどきしながら診察を待つ。
病院には言わなかったが、判定日の時だけは別室で待機させてくれるとか、診察の順番を早めてくれる配慮があってもいいのでは?と思う。

N病院は総合産婦人科なので、待合室には親子連れも沢山いる。
私はまだ精神的にさほど追い詰められていた方ではないと思うが、子供を見るのも辛いという人もいると思う。

結果は二回目も撃沈。その上、主治医から「前にあった子宮筋腫が大きくなってきているから、手術した方が妊娠率は上がると思う」と言われた。




爆発

2008-10-20 15:37:30 | Weblog
主人は急性心筋梗塞で今月いっぱいは自宅療養中。

私は家業の手伝いが終わると慌てて家に帰って夕飯作りの日々。

昨夜は、できあった料理をテーブルに主人も並べてくれていたのに、急に二階へ行ってしまった。

すぐに降りてくるかと思ったけど、なかなか降りてこないので一人で先に夕飯を食べていて、なんだか急に虚しくなってきて、9月初旬の私の癌告知、主人の急性心筋梗塞のことのストレスが一気に爆発した感じになった。

今まで思ってもしようがないからと封印していたが、なんで私だけ?と思って涙が出てきた。今更時間は取り戻せないが、不妊治療の取り組みはあれで良かったのかとも思ってしまった。

泣いて、早く寝たからちょっとすっきりしたが、風邪が治ったら友達とも会って、いろんなとこに行ってストレスを発散しようと思う。

N病院第二弾.1

2008-10-18 16:42:43 | 不妊治療記
今日は夏に戻ったかのような暑さ。寒暖差が激しいので、私みたいに風邪をひかないように、みなさん気をつけて下さいね。

家業の店(主人の両親が住む家)は、城下町にありちょっとした観光地。
今日も多くの観光客で賑わっている。

一時休んでいた不妊治療を再開したのは約二年前。
前回と同じN病院。
忙しかった主人に時間の余裕ができたことと、年齢を考えてIVFを受けることに。

IVF経験者の友達から話しは聞いていたが、ロング法は採卵するまでが長い道のりだった。

まず、生理中に子宮の状態を内診。そして、ピルの服用、8時間おきの点鼻薬、二週間毎日病院での注射。採卵一日前には、深夜(2時から3時)の注射があった。
私は薬の副作用がでなかったので、まだ日常生活は普通にでき、家業の手伝いもしていたが、人によってはかなりの副作用があるらしい。

そして、無事に採卵の日を迎える。
点滴は少し痛かったが、あとは麻酔ですぐ寝たので気づけばベッドの上だった。
卵子は7個採れた。受精卵を戻すのは、3個までなのでいくつか受精卵ができるだろうと安心して帰宅。

しかし、二日後病院から受精障害があり、一つも受精卵ができなかったと電話が入る。

説明を聞くために主人と病院へ。
採卵からの様子をDVDで確認。私の卵子の殻が固く、精子が中に入ることができなかったらしい。IVFでの成功の確率は30%程と分かっていたが、さすがに受精卵すらできなかったことにショックを受ける。

病院の帰りに、主人がランチをご馳走してくれた。
落ち込んでいても前には進めないと思い、二回目に向けて体創りをすることに。

IVFは時間・費用もかかり大変だが、IVFをしてこそ今回の卵子の状態がわかった。(卵子の殻がいつも固いとは限らないと先生からは言われる)もう少し早い時期に思い切ってやっておけばよかったと後悔した。











N病院第一弾

2008-10-17 15:55:04 | 不妊治療記
不妊治療を再開して、検査が済みまずはタイミング治療。

不妊治療を始めた時は、無排卵月経と診断されていたが、鍼灸治療のお陰で自然に排卵できるようになっていた。

この時期は、まだ自然妊娠ができると信じていたので、何クールかタイミング治療を続けた。

その後、AIH治療に移行。
前に行っていた不妊専門病院とは違い、対応がかなり丁寧だった。
初回はあんなにお腹が痛かったのに、二回目・三回目は無事に終了。
でも結果につながらず、通院にも疲れて一年もせずに治療を中断してしまった。

鍼灸院のことぶき先生に相談すると「病院に行くことによって安心するなら行けばいいし、しんどいのに無理に行くことはない。体の声を聞いて不妊治療をしていくのは大事なことや」と言ってくださった。

長い不妊治療になったが、ことぶき先生のお陰で精神的にかなり救われたと思う。

癒し系

2008-10-16 17:30:39 | Weblog
自宅の近くのコスモス畑。秋の花で一番好きなのがコスモス。

デジカメのバッテリーが切れる直前で慌てて撮影







風にゆれるコスモスに日頃の疲れが癒された一時。今年の秋は、いろんな事があったけど、こうやって花を楽しんでいられるこの時を大事にしたい。

不妊に関する理解

2008-10-14 15:37:16 | 不妊治療記
今月で結婚して10年。さすがにもう子供は?と言われなくなった。

不妊経験のある方なら、みんなが経験されたと思うが「お子さんはまだ?」の言葉。私もそうだったように、たいていの人は結婚したら子供ができるのが普通と思っている。

同じ人から何回も「子供はまだ?」と聞かれると、その人の良識をかなり疑った。
気にしないと思っても言われていい気分はしないので、要注意人物との接触は、できるだけしないようになった。そして口にこそ出さなかったが、不妊とわかっている人に「子供はまだ?と聞くのは、末期癌患者にまだ生きてるの?」というのと等しいことだと悟った。

今でこそ実家の母も理解したようだが、「あんただけ子供ができひんな」とか「子供さえできれば、何も言うことがないのに」とため息まじりでよく言っていた。
他人から色々言われるのも辛かったが、母からの一言もかなり辛かった。

不妊でうつ病になったら自分がバカみたいと思い、明るいことを考え、積極的に外出もするようにしていた。

最近は大手企業では、不妊治療の特別休暇を実施しているところもあるらしい。
政府も子育て支援という前に、子作り支援として、不妊に対する理解を一般に広く求め、不妊治療の保険適用を行ってもらいたい。

MRI検査

2008-10-13 14:51:29 | 不妊治療記
N病院で子宮筋腫があることがわかり、正確な場所を確定するためにMRIを受けることになった。

看護師さんに「40分ほどかかります。頭の方までカプセルのようなものに入ってもらいます。そして、カンカンという音がします」と説明を受ける。

私は閉所恐怖症なので、大丈夫かと心配していたが、検査が始まるといつの間にかウトウトしていて、あっという間に検査終了。

この時点では、筋腫の位置は妊娠には差し支えないという先生の判断で、様子を診ることになった。

友達からは「あんな音がしてるのによく寝られたなあ」と感心された。
どこでも寝られる体質は、祖母・父からの遺伝のようだ。