どしゃぶりのち晴れ

不妊治療(2011.3で終了)・初期の子宮体癌の治療体験記など。
私の経験が何かのお役に立てれば幸いです。

姑の言葉

2008-09-29 14:05:39 | Weblog
私は主人の両親とは別居しているが、昼から嫁ぎ先の家業の手伝いに行っているので、両親とは定休日以外は半日一緒にいる。

舅は今春甲状腺癌になり、手術を受け今は喉に小さな穴が開いたままだが、元気にして仕事も普通通りしている。

昨日姑が「ずっと胃が重たい感じがするから、どこか悪いかも。癌ですと言われたらもう終わりやな」と舅の前で言っていた。

癌患者を前にして言うことではないし、癌になったら人生終わりみたいな考え方もどうかと思う。

姑は前からそんな事を言っていし、舅の病気のこともあり、私の病気のことは主人の両親には伏せている。主人は私の意思に任せると言いながらも、家族だから病気のことを伝えてもいいと思うと言っていたが、やはり言わずに正解だったと思った。

姑はとてもいい人で、私の不妊治療もずっと温かく見守ってくれていた。
でも私の癌が再発して、子宮摘出になったら内心はどう思うだろう。

今春、主人の両親からかなり高額の不妊治療費をもらったことを後悔している。


体創り5

2008-09-28 14:29:45 | Weblog
今日もことぶき先生に教えてもらった体創りのお話。

私はほぼ毎日寝る前にこんにゃく湿布をしている。

こんにゃくを電子レンジで1分強温めて、ハンドタオルに巻き、枇杷の葉の上に置いて、お腹と腰の周辺を8分ずつ温めている。

前にテレビを見ていたら、上沼恵美子さんのお姑さんも腰痛の時にやっていたらしい。

カイロでもいいと思うが、カイロよりも熱が柔らかくて体に優しい感じがする。
それに、こんにゃくはタッパに入れて水につけておけば、1週間から10日ぐらいは使える。

それと、枇杷の葉を使う方が熱の伝わり方がいいような気がする。

これをしていると自然に眠たくなって、よくこんにゃくを乗せたまま寝てしまっていたので、先生にタイマーを使うようにすすめられた。「こんにゃくが冷えてしまうと、体を温めるつもりが逆効果やで」と言われた。

これで生理の時の腰のだるさ、お腹の痛みは見事に解消された。
他の患者さんも、生理痛にはかなり効果があったらしい。

生理になって痛み止めを飲むよりも、ちょっとした日ごろの取り組みで、生理痛を和らげるほうが、体に優しいと思う。


体創り4

2008-09-27 14:49:14 | Weblog
今日はお灸に使う「もぐさ」のお話。

もぐさはよもぎから作られて、これは最高級直灸用もぐさ。

これを体の米粒ぐらいの大きさにしてツボに貼ってもらって、その上からせんねん灸をしている。

そして、もぐさには温め・冷やす両方の効果があるので、お腹や腰が痛い時があればガーゼに入れて患部に当てたりしている。

以前、ドアに指を挟んでしまって爪に血豆にできると思ったが、もぐさを一週間ほど貼っていたらきれいに治った。

またもぐさをゴルフボール大ぐらいに丸めて、200CCの水から弱火で100CC程になるぐらい煎じている。この汁は直接飲んだり、スプレーに入れて喉の消毒や蚊にさされた時に使っている。もぐさの汁を飲む時は、とんでもない味を想像したが、お茶とさほど変わらない味だった。

もぐさはもちろん副作用はないし、手軽なのでどこに行くにももぐさスプレーは持ち歩いている。

先生が子供のアトピーにも効果があると言われていた。
私も少しアトピーがあったが、鍼灸治療と自宅での体創りでアトピーが治った。



体創り3

2008-09-26 15:43:17 | Weblog
ことぶき先生に教えてもらった数々の体創りは、日々の生活の一部になっている。

タワシマッサージもその一つ。寝る前に経脈に沿って、首・腕・背中・足とマッサージ。

タワシは京都・三条大橋の専門店・内藤商店さんのを使っている(天然棕櫚製)
新しいタワシの時は、痛い時があるので力加減に要注意。

私は結構使ったタワシで、強めの力でやるのがお気に入り。
ポニョの監督・宮崎駿さんも、タワシマッサージをしているとテレビで言われていた。

元々すぐ寝られる体質だが、血行がよくなって気持ち良く寝られる。
寝付きの悪かった友達の子供に勧めたら「びっくりするほど良く寝た」と言っていた。




体創り2

2008-09-25 15:11:45 | Weblog
鍼灸治療を受けるまでは、普段でもスカート派だった私。

「寺子屋お産塾」で紹介している体創りで、生活スタイルもかなり変化した。

まず、五本指ソックスを履くようになって、普段はスカートからズボンに切り替え、ズボンの下には季節に合わせて、スパッツを履き冷えの防止をするようになった。そして、薄手の腹巻きを年中している。

五本指ソックスも、暑い時はシルクのソックス、寒い時にはシルクソックスの上からもう一枚五本指ソックスを履いている。

最近は、かわいいソックスも売っているが、冷えと蒸れの防止にはシルクの方がいいように思う。

最初は「五本指?」と思ったが、今では普通のソックスを履く方が気持ち悪い。

体創り1

2008-09-23 14:23:34 | Weblog
鍼灸院には、月に二回(排卵前と生理前)に通うことになった。
ことぶき先生のところでは、自宅でできる体創りを色々教えてもらったので、しばらく体創りの紹介をする。

今日はまずお灸の話。

お灸は鍼灸治療を受けるずっと前、学生時代にバイトで腰痛になった時に、祖母にお灸をしてもらって治った経験があった。その時は「熱いから場所変えて~」と祖母に言いながらも、後が気持ち良かったので、何回かやってもらっていた。

ことぶき先生には、自宅では教えてもらったツボにせんねん灸をするように言われた。

お灸にも色々な種類があるが、自宅で一番手軽で安全にできるのはせんねん灸。
せんねん灸でも熱さの種類が色々あるが、私はソフトタイプを使っている。

じわ~っと熱が伝わってきてとても気持ちいい。
でも同じツボでも、その日の体調によって感じ方が違う時があるから不思議。自分の体の声をしっかり受け止め、無理なくお灸を続けている。

(毎週水曜日は更新しません。明日はお休みです)



東洋医学との出会い

2008-09-22 14:43:45 | Weblog
不妊治療を休んでいる間に、ある不妊サイトから「寺子屋お産塾」に出会った。

不妊治療に心身ともに疲れていた私は、寺子屋お産塾の考え方に感動。
早速、京都にある「一橋アシラム」に行き、ことぶき先生とのおつきあいが始まった。

不妊治療では色々な検査を受けるごとに、自分の体が妊娠に適してないではと思っていたが、アシラムでは自分の体を信じること、体の自然治癒力を引き出す方法を教えてもらった。

そして、治療の間に先生とゆっくり色々な話をさせてもらって、とっても癒された。

不妊治療でしかできない治療もあるが、少し疲れた時には目先を変えて、東洋医学を受けるのもいいと思う。

西洋医学・東洋医学ともに、自分に合う病院選びをすることが、一番大切だと思う。

神頼み

2008-09-21 14:26:12 | Weblog
多くの不妊治療中の方は、経験されていると思うが、私も神頼みをいろいろやった。(一部は今も継続中)

まずは実家の母に連れられて、隣町にある子授け地蔵へ
たまたま実家の願い寺の住職さんのお兄さんのお寺だった。

子授け祈願の後住職の奥さんに「男の子が授かります」と言われて、単純な私は気を良くして帰ったが現在に至る。

次に、また実家の母が私の町にあるお堂の話を聞いてきた。
霊感のある尼さんが、いろんな悩みに応えてくれるということだった。
主人と私の名前・生年月日を書いて、不妊のことを聞くと主人は子供の時に体が弱く、その時に飲んだ抗生物質の影響で精子の数が低下していること、私は生まれながらに冷えの体質がある事、自然妊娠は難しいから、病院で高度不妊治療を受けるように言われた。

次は主人の両親が、近所の人に聞いたと京都・北野天満宮の隣にある観音さんにお参りに行ってくれた。そこで子授けの小さな土人形をもらってきてくれたので、今も自宅でお祀りをしている。両親がわざわざ行ってくれたと思って、私も後から一度だけお参りに行く。そこでも両親は住職さんから、子供はできると言われたらしい。

そして、主人が信仰していた宗教団体。私もそこのお話はいいと思って何度も行って、不妊の事を聞いた。そこでは「夫婦仲良く。ご主人をたてて下さい」といつも言われた。そこは高度不妊治療には否定的な考えだった。このことがIVFに踏み切るまで時間がかかる原因の一つになる。

今は、実家が信仰している宗教団体に通っている。私の名前もここで付けてもらったが、20才過ぎからは通わなくなっていた。今春に3回目のIVFを受けた直後に母に連れて行かれ、再度通うことになる。住職先生に「明るい気持ちで日々を過ごし、どんなことにも感謝を忘れないこと。仏さんの子供を授けてくださいとお願いすること」と言われる。そこのお寺に行くようになってから、急に不妊治療の病院を変える気持ちになり転院、今回の初期癌を見つけてもらうことができた。前の病院ではポリープがあると言われてなかったので、そのまま4回目のIVFに突入していたと思う。

神仏を信じるのは、人それぞれだと思うが、私は辛い時期にそれぞれのところで、精神的に救われていたと思う。


決断

2008-09-20 14:52:12 | Weblog
私は健康だったので、結婚したらすぐに子供が授かると思っていた。
授かりものと言うくらいなので、病院には通いながらもずっと自然妊娠を望んでいた。

でも結婚2年を過ぎても妊娠の兆候はなかったので、まずAIH(人工授精)を受けた。普通は精子を調整して行うが、この日は数値が少なかったので、調整なしで受けた。

久しぶりに院長とご対面。AIHはすぐに終わったが、帰る頃になると下腹に痛みが出てきた。病院から駅までは、歩いてすぐの距離だったが、歩くたびに痛みが起こる。電車はなんとか座れたが、座っているだけでも辛くて、早く家に帰りたいと思いながら痛みに耐える。

なんとか家に戻り、仕事は休んで半日寝込んでしまった。
このことがきっかけになって、しばらく不妊治療を休むことになった。

病院もいろいろ2

2008-09-19 11:23:57 | Weblog
大阪の病院に通うのに片道1時間。私は午後から主人の家業を手伝いに行っているので、朝一番に病院に行くようにしていた。

こんなにも不妊症の人が多いのかと驚く。少し行くのが遅れると診察までに一時間待ちは普通。高度不妊治療以外は、予約制ではなかったので、待ち時間は時の運。

数人が一度に呼ばれて、長いカウンターでそれぞれ看護師さんと話。

卵胞の状態を診察してもらうのも、先生ではなく看護師さん。
尿をいっぱいためて、エコーで検査するだけだった。

同じ病院に行っていた地元の友達は、この検査が原因で膀胱炎の一歩手前になったらしい。

最初の主な検査の後、最初のAIH(人工受精)を受けるまで医師の顔を見ることなく治療は続く。

今から思えば、この時期が一番辛かったが、休みの日には出かけたりして気分転換は心がけていた。