DEEPLY JAPAN

古い話も今の話も、それでもやっぱり、ずっと日本!
Truly, honestly, DEEPLY JAPAN!

NATOに近づくって三国同盟的じゃないの?

2015-09-17 22:20:44 | アジア情勢複雑怪奇

安保法案の採決を巡る攻防で、もはや無茶苦茶の政権なのでどこまでも無茶苦茶にやろうというつもりらしく、混乱の中で野党議員を出し抜いての「採決」となった模様。ここで自民党が奇策を使う理由はなんだったんだろう? いずれにしても2/3の衆院で可決できるのだからもっと慇懃無礼にやってやれないことはないだろうに。

ニューヨークタイムスの記事はこの写真を採用していた。ここ

きれいなパンチが入った瞬間だったからというのもあるだろうけど、このパンチをしている男がついこの間まで、特にイラク戦争時に軍人だったというのもこの事件を象徴していていいと、後で振り返る時にいいかも、と誰かが思ったのかなとちょっと想像。

NYTがどう来るかは知らないが、私はとても象徴的だと思う。まぁそのウクライナ議会のようだとも思った。今や、ウクライナ、イスラエル、日本はびっちり仲間ですんでいいのかこれで、っていい訳ないけど。

で、ここまで手筋の悪いことをし続けてでも可決したいのは、アメリカさんに約束しちゃったからとか言ってる人が結構多いけど、そうでもあり、実際にはそれ以上なところが問題なんですよね。ため息。

と、あいばさんがまとめてらした今朝の記事に私もだいたい賛成です。

なぜ、此処まで気が狂いそうになるかと言えば、問題は世界情勢なのだ。単に、安倍の馬鹿が米議会で調子に乗って、夏までに法案チャンチャン仕上げますなん て演説したからだけではないだろう。表層的には、その批難でも十二分だが、筆者は、もっとこのアメリカからの要求は、悪魔的で残虐な、日本史の重大な過誤になるだろうと想像しているからだ。

安倍官邸が、これだけ急ぐのには、表面的に出ている事実だけではない、アメリカやEUが画策する、世界的なスケールの渦に巻き込まれるかどうか、その瀬戸際に立たされてと云う、歴史観によるものだ。(太字私)

http://blog.goo.ne.jp/aibatatuya/e/e303a12a295bda0fc9f5b3c92b7ce0f3

アメリカ&EU、つまりNATOが組んで中近東からウクライナ、つまるところ対露で戦争をしようという気になっとると見える節があり、そう考えていけばだいたいのことがそのようになっている、ってことですよね。

で、今回もNATOの事務次長が東京に来てたし(外務省のページ)、今年の夏にはアメリカの最高裁の人が来てた。

何をしているのかといえば、アメリカというかNATO軍関係者たちは、日本をこのグループに入れて、つまり、中東、アフリカ北岸からコーカサス、ウクライナを戦場にしている現在の取り組みの一員にすべーよ、としている、そう考えて何にも間違いはないと思う。

スケールアップだがステルスな第三次クリミア戦争かなと思ってる。「プロジェクト・クリミア3」みたいな感じ?

で、私が非常に問題だと思うのは、日本国内の右派も左派も中道もみんなこの、明らかにそうである可能性の高い案件を話題にしないこと。外を全く見てない。

戦争反対とかいってるけど、日本が戦場になる話では多分ない。

さらに中国との戦争ってのはまずない。それどころか、おそらく日本は影では中国に便宜を図り続けて、頭下げ続けて、お金まき散らしてるんじゃないのか、と私は疑っている。

なぜか。「プロジェクト・クリミア3」にあっては、ロシアを裸にすることが肝要なので、中国をアメリカは仲間に入れたいから。70年代と同じ。あと、インド、イランをどう抱き込むかも画策中でしょう。そのためにはうんざりするほど資金がいる。

そこで「プロジェクト・クリミア3」実行本部としては、日本は兵器をバカ買いすることによってアメリカ経済を助け、アジアにお金をばらまくことによって、日本と一緒っていいよ! みたいなキャンペーンをやって、経済支援だのなんとかかんとか融資だので金漬けでしばりつける。国策的に製造業等を進出させもするでしょう。

これらすべてのことは日本国内の日本人にとっては何にもいいことはないのだが、そうするでしょう。

このプロジェクトの目論見書には、こうした活動が日本様の中心的課題となります。そう難しいことではございませんし、皆様の将来のためにも非常に効率的な投資となっています、とか書いてあるのに違いない。しかし、そこには但し書きがある。

尚、万一戦いが発生した場合、どこで戦っていただくか、戦場の選択および相手の選択について、日本様には一切の選択権はございません。

みたいな。

そう。とてもへんな状況なのだが、これによって、G7だの西側だのという諸国と我々は同格であるという日本の「一等国」志向を満足させられるし、そうだ我々の敵はソ連なのだ(いないって)という、めくるめく冷戦思考マインドも復活できて気合が入る人もいるでしょう。信じられないのだが、いるんですよこれが。チャンネル桜を見てください。

■ 欧州と結ぶって正しいのそれ?

問題は、さてしかしこれはリアルには何なのか?なんですよね。

現実的に、日本はこのNATOとご一緒プロジェクトに入ったところで、日本の安全保障にどんないいことがあるというのだろう?

むしろ、日本がNATOとより一体化しました~とかなったら、欧州で紛争が起こるたびに日本周辺のロシアによるスクランブル数が増えるだけだし、中国も内陸側をNATOにいじられてるから、そのたびに日本周辺を警戒することになるでしょう。

日本ってこういう位置だから。

(タイトルのRussia wants warは皮肉。この図はロシアもののサイトで拾った。ロシアが攻めてくる~とか抜かしてるけど、お前らが俺らの回りに基地作ってんだろ、という意味。)

アメリカは世界中に約800だか1000か所(数え方による)の軍事施設を持っている。青いマークはNATO軍のマークだと思うんだけど、なんせだいたいあってるはず。で、見ればわかる通り、それがないのはロシア、モンゴル、中国等々なわけです。

だから、まぁその今更このプロジェクトに入るもくそもなく、実際には位置的に重要な米軍またはNATOというか、North Atlantic Terrorist Organization(北大西洋テロリスト機構)とかも言われてますが、その仲間には違いない。

さてここで、より欧州+米=NATOとくっつこう、軍事的に組み込まれようというのは正しいことなのか?

なんだかこれって、平成の三国同盟っぽい気もしてる。

三国同盟って、実質的意味がどこにあったのかと未だに謎だけど、とにかくこれによって欧州戦線とアジア戦線が一体化して、あっちの敵はこっちでも敵が成り立ったわけだ。

今後の成り行きは欧州側がどうなってくるかにかかってるわけだけど、この集団安全保障こそ日本の安全だとか騒いでいるおじさんたちは、一体全体欧州情勢を読めるんでしょうか? ものすごく疑問。

今度こそ北進論を成功させよう、とか言いだす人もいそうだなぁというのも不安点。日本ってこの件をクリアに、それはできないからやってない&やって日本本土に得すること何もないからやってないだけです、というのを標準知識にしておらず、なんとなく一緒くたにコミンテルンのせい、とかになってる気もする。こういうところから妄想が生まれる。

いずれにしても、上の世界地図は当面変わらないわけで、日本がアメちゃんの基地ネットワークから抜け出るなんて当面(永遠か?)無理なので、その中でどうやってこの、内陸と見たらかき混ぜたくなるあくなき攻撃チームに振り回されずにいくか、ってのが日本にとっての正しいテーマ設定だと思う。

そして、法学者さんたちのグループが、ついこの間まで極右扱いだった小林節先生を含めみなさん専守防衛でいくべきだとおっしゃるのは、このような怪しいネットワークに入ったら日本は絶対使われるだけで逸失利益の方が多いというご判断なのではないかと拝察する。

結局、あのあたりに集まってらっしゃる方々が実際問題日本が持つ最高の知性ですよね。顔つき、言葉を見て聞いたらわかるでしょう。日本の不幸は、冒頭のパンチ男みたいなのに振り回されてしまうことです。昔とまったく同じやないかい!

 


とにかくいっぺんこのあたりを基礎知識にしよー。異論はそこにつければいい。最初から妄想に入るのはやめよー。それは麻薬です。

日本人はなぜ戦争へと向かったのか DVD-BOX
ドキュメンタリー
NHKエンタープライズ

 

日本人はなぜ戦争へと向かったのか "熱狂”はこうして作られた [DVD]
ドキュメンタリー
NHKエンタープライズ

 

『政治』 ジャンルのランキング
コメント (2)   トラックバック (1)   この記事についてブログを書く
« 大本営発表機構(NHK)と「帝... | トップ | #NHKは国会を中継しろ »
最近の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
左翼にも『歴史修正運動』はいる (ローレライ)
2015-09-18 06:24:03
『シリアとクリミア問題』では左翼にも『反アサド、反ロシア』の扇動者が居て『リトマス試験』になりました。
左翼の方が反ロシア (ブログ主)
2015-09-18 15:23:49
どもども。左翼(というよりリベラル)の方が反ロシア傾向が強いでしょう。かわいそうな人を見ると同情してしまうというロマン派左翼の傾向が強いってのも大きな理由じゃないですかね。で、それを見越してストーリーを描かれると突破できない。結果、強烈に騙される。ウクライナは見事な例でした。

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

アジア情勢複雑怪奇」カテゴリの最新記事

トラックバック

北大西洋共同体(NATO)に日本を組み込む ブレジンスキー (マスコミに載らない海外記事)
『オバマ危険な正体』(ウェブスター・タープレイ著)にはブレジンスキーの著書『セカンド・チャンス』の話がでてくる。 同書、185ページから引用しよう。 ブレジンスキーは、オバマの外交政策を担当しているだけではない。オバマのイメージ戦略を、あらゆる意味で創り上...