DEEPLY JAPAN

古い話も今の話も、それでもやっぱり、ずっと日本!
Truly, honestly, DEEPLY JAPAN!

ザハルチェンコはいい奴だ

2017-07-19 22:00:11 | 欧州情勢複雑怪奇

 

ふとgooニュースを見たら、昨日ちらっと書いたドネツク共和国の国家独立宣言の記事が出てた。

ウクライナに「新国家」宣言=親ロシア派が一方的に
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170718-00000130-jij-int
7/18(火) 20:49配信 時事通信

 

面白いですね~! これまでにも様々なことがこのドンバス地方では起こり、日本が金突っ込んで支援しているウクライナにおけるキエフ政権が、バカな攻撃を繰り返し、バカな経済制裁をして、そこら中に迷惑をかけても、一顧だにしなかった遠い日本の通信社が、ザハルチェンコの宣言一つに飛びつく、と。

なんで飛びつくかというと、すわ、これはミンスク合意をロシアが破るのだな、これは戦争だ~!というのが楽しいのでしょうね。


 インタファクス通信によると、ウクライナ東部の親ロ派「ドネツク人民共和国」の幹部は「地域の代表がウクライナの後継国として新たな国家を樹立することに合意した」と主張。現在のウクライナは「破綻している」とした上で、「平和と安定をもたらすことはできない」と決め付けた

 

決めつけた、って、多分、キエフ政権もそう思ってるし、ヨーロッパ各国もウクライナの現状が失敗だってのはわかってるからこそ、沈黙してるわけです。あと、現実問題として、ドネツクとルガンスクは共和国宣言して事実上オートノミー(自治)ですからね。今更何をというところ。

そういえば、ついこの間、プーチンが、メルケルがモスクワを訪問した際の、記者会見のとっぱじめで、オデッサで起きた生きたままの人間を焼いた事件について言及していた。これを報じたんですか、時事は? 大きな問題だと思いますよ、道徳的に。キエフ政権に大きな資金提供をし、キエフの大使館でお金を使ってそれらネオナチ仲間に資金を出していたであろう可能性が消えない日本も当然その心底を問われるべき一つです。

あなたは覚えていらっしゃるかもしれませんが、3年前、オデッサでとてつもない悲劇が起こりました。ウクライナの過激なナショナリストたちが無防備な人々をオデッサのトレードユニオンビルに追いやり、そこで生きたまま焼きました。未だに誰に責任があるのか判明していません。グローバルコミュニティには、これを忘れる権利はありません。同じようなことが将来二度と起こらないようにするためです。

米、アゾフ・バタリオンへの資金提供ようやく停止

 

■ ザハルチェンコの提案は、議論のための提案だろう by ロシア政府

さてその本題の、小ロシア。

ザハルチェンコ発言から1日近く経ってから出たクレムリンからの正式な反応は、

マロロシアの設立という考えは、ドンバス共和国のトップであるザハルチェンコ氏の個人的なイニシアチブ。

モスクワはプレスによって知った。

モスクワはミンスク合意に従っている。

というもの。

http://tass.com/politics/956825

さらに、ドネツク共和国の隣のルガンスク共和国では、ルガンスク共和国は人々の意思によって設立されたものなので人々の意思を確認しないと一緒になるとは言えない。ミンスク合意に従ってるし、ウクライナ(キエフ政権)にもそうするよう引き続き要求していく、と語っているそうだ。

 

ま、そうでしょう、ってところですね。

というわけで、私が思うに、ザハルチェンコの話題作り + キエフ政権への小さな圧力じゃないでしょうか。ロシア回りでは誰も別に騒いでないと思う。だって実効に特に影響ないから。そして2年前なら、プーチン裏切者説が出回るところだっただろうがその気配も多分ない。

ザハルチェンコがどういう人かというと、こういう人。右の人。

Press Conference - Formation of a state - 24 Aug 2014

 

俺らの生き方を生きる by ドンバス

ドンバスがキエフに反旗を翻して、共和国宣言をした時のビデオ。

ここで、オバマ政権が猛烈な報道統制で、バカみたいな報道をさせにさせまくっていた頃だったなぁと改めて思い出す。

ここで、ザハルチェンコが言ってることがいちいちいい。泣けてくるほど好きだなぁ私はこの人。

 

何用あって俺らのところに押しかけるんだ、俺らは俺らの生き方を生きる、と言い切ってるわけですよ。

で、お前ら西側は、50年か70年かに一遍俺らのところ(ウクライナ)にやってきては、ああせいこうせい言うが、俺らはヨーロッパになりたいなんて思ってない、俺らはブリュッセルだのキエフにいってこうしろああしろと言ったことはない(≒だから俺らたちの生き方を尊重してほおっておいてくれ)。

にもかかわらず、西側は、その文明圏を超えた侵略行動を止めず、逆らった奴らは「テロリストだ!」とかいって砲撃してる。誰か、常識のある人がいたらこのバカなオペレーションをやめさせてくれ!

概略、こういうことを言ったわけです。

ロシア周辺人の本音ですよね、これ。

ウクライナを侵略してるのは西側なのに、なんで俺らが「テロリスト」扱いされるんだ、ってのももっともでしょう。そこに住んでる住民が「テロリスト」で、侵略してきたNATO軍とその現地傀儡が正規のウクライナ、とかおかしいだろう、というのも、まったくもってもっともな話。

オバマ政権は、マジで、マジで、これら親ロシア派を、テロ対策、という名称で攻撃させたんだすからね。あの、ネオナチらに。頭がおかしい以外に何か言うべきことがあるんだろうか?

日本では、オバマはヒラリーとは違うどころか、オバマは立派な人だという、銅像でも建てそうな勢いで話し人が多いですが、私は断固そのような意見には与しません。あんなに非道な人間はいない。ブッシュより悪い。なぜなら、ブッシュは表も裏もバカだが、オバマは大量の人間を騙しているから。

 

ま、なんてか世界中の、戦争だと聞くと喜々として報道する、ロシアとヨーロッパが対立だと聞いたらよだれを流して喜ぶ報道屋が、みんなしてザハルチェンコに釣られたんだと思う。卑しいから。

 


 


コメント (1)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« EU、エホバの証人の活動の自... | トップ | 米、CIAのシリア反体制派... »
最新の画像もっと見る

1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
『マロロシアの大義』 (ローレライ)
2017-07-20 06:00:35
『マロロシアの大義』は『北朝鮮化』した型にできれば『勝利』と言える『先輩のオセチア共和国』がある。
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

欧州情勢複雑怪奇」カテゴリの最新記事