20180815

　私は「人間動物園」と呼んでいる場所が4ヶ所ある。１つはネットと言うヴァーチャル空間。２つ目は渋谷や新宿の繁華街、３つ目はフェティッシュパーティ、そして4つ目はこの８月１５日の靖国神社。もはや靖国は、戦争で犠牲になった英霊を祀る、と言う本来の目的を離れ、今生きている人間の本性が剥き出しになる空間となっている。そんな場所に祀られた英霊の皆さんを哀れみを覚える一方、現代人の思想、性を感じ取れる重要な場所。
　８月15日はいつだって暑い、今年に限らない。九段下駅を降りるとすぐ日は政治ビラ配りの嵐。これを入手することも靖国参拝の意義。台湾独立運動が目を引くが、台湾人民はともかく、日本人がこれを支援するなら、当然琉球独立も支援するのが筋であり、単なる中国嫌いでやっているなら、思慮不足である。憲法改正や教科書改定は毎年の通り。露骨な人種差別はなくなったかな。機動隊も少なくない。
　毎年参道の真ん中に堂々とテントを出していた国民集会だが、今年は参道脇にずれたようである。さらに、喪服の人は多数見かけれど、迷彩服のいかにも右翼団体、と言う人はほぼ見かけなかった、まあ時間帯にもよるのだろうけど。
　参拝の行列は20分くらい。初詣以外で参拝に並ぶのは僕の経験ではここだけだ。