DEEP ACIDなんでもかんでも日記・ヤプログ!より移行

劇団どくんご第29番「愛より速く」@我孫子・手賀沼公園芝生広場

 2年ぶりの劇団どくんご公演。テント芝居なのであまり行ったことのないような場所でやるのだが、千葉県民ながら我孫子と言うところは初めて。そこにたどり着くまでが楽しみだ。午前中の雨もすっかり止んで良かった。
 ちょっと早く着いたので、手賀沼公園を散歩して時間を潰す。ジョギングコースとしても良さげだな(って、走り終わったあと、汗を流すところがないw)。って、手賀沼公園自体が広いので、大橋まで歩いたら戻って来るのが大変w。なんとかテントにたどり着く、ちょうど夕日に空が染まる頃に開演。
 先ずオープニングの演奏に14人もいてビックリ。普段は役者6人、スタッフ3人くらいでこんな大所帯じゃなかったのに。どうやら演奏メンバーが増えて見えたのはゲスト劇団がいたためらしい。
 とはいえ、役者メンバーもかなり入れ替わった気がする。まあ正直言うと、もうかなり通っているのに、いまだにさつきさんくらいしか役者の名前を覚えていない。メンバーが入れ替わるせいもあるが、役名がないからその先の役者の名前も覚えられない(自爆)。
 まあそれは重要な話ではない。重要なのは男性役者2人に対し、女性役者4人で女子優勢だな、と。さらに、観客席から黄色い声援も飛ぶようになった。メジャーとは言わないが、アンダーグラウンドな劇団とも言えなくなって来たのかも。と言うか、メディアに載らないにも関わらず、都会でも田舎でもフラットな人気があり、集客しているのはすごい。
 相変わらず、物語と言うものが全くなく、寸劇単位でもほぼナンセンス。なので基本コミカルだが、コントやコメディの枠にはとどまらない。いや、そういう現代劇の枠よりも、むしろこのナンセンスさは現代人が意味を分からないまま能や狂言を鑑賞しているのに近い。つまり、演じられた瞬間にすでに古典なのではないか。
 いや、古典と言うと誤解を招くな。ナンセンスと言うのは、お芝居に本質的に過去の演劇の参照がなく、過去の作品のアップデートでもパロディでもない、つまり蘊蓄を語るのではなくコンテンツをそのまま楽しまなければならない。それは古典を知らない若者の特権であり、むしろ現代文化なのだろう。だから、小学生がお母さんに連れられて観に来ている観客も少なくない。
 そして、どくんごにたどり着く観客層ってどんな人たちなんだろう。ネット時代だから自分みたいに誰かの誘いとかもなく単独で観に来る人もいるとは言え、やはり人と人とのつながりからこうして集客できている訳で、それってやっぱり自分とは別世界の人たちなんだろうな、と。いや別に演劇に限らず、デモでもクラブカルチャーでも同様のことが言える。つまり、作品も面白いが、上演される場にいることそのものが面白い。なんと言うか、自分は自由にやってきたつもりなのに、その後の努力が足りなくて、自由どころか常識にがんじからめにされてしまった感がある。自由に生きるためには新たなネットワークも必要なのかな、そんなことを考えながら家路についた。
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