Ad novam sationem tecum

風のように日々生きられたら

Zepp Osaka 。(その①)

2009-06-09 23:56:55 | 日々の徒然
6月3日 Zepp大阪
「昇れる太陽」ツアーファイナル。

この日は、曇り空。
風が強く、肌寒い日でした。

でも、Zepp大阪は、暑かった、いや、熱かった。
このツアーの中で、たぶん一番熱かったです。

ものすごい熱量でした。

はじめは、静かに。

しかしながら、その内に燃えたぎる
限りない心の炎を。

そして、
それが、いったん外へ吐き出されると。

そこにいた全てのものを巻き込んで、
それぞれの人の心の炎と交じり合い、

巨大な炎となって燃えあがり、

天に届くかのような有様でした。

今までは、

宮本さんの想いが
空を駆け巡る激しい龍のように
みんなを圧倒し、それに巻き込まれて、
ひとつの大きな感情のカタマリになった、

そういう経験をした日もあったけれども。

それだけでも、
素晴らしいことだったのだけれども。

さらに
この日は。

そこにいた人すべてのエネルギーが
地上から、天上へと昇っていくのを
確かに感じました。

そして、みんなはそれを
望んでいた。

みんなのエネルギーは
太陽へと還っていった。

みんな、それぐらいのエネルギーを
持っていたんだと気付いた。

それを、この日
宮本さんが
証明してくれたような気がします。

宮本さんをはじめ、エレカシの
ツアー集大成。

素晴らしい歌と演奏、

それから、

宮本さんの、

歌への想い
人への想い
生きていくことへの想いを

しっかりと見させていただきました。

そして、
自分も、と
強く思いました。

そんなコンサートでした。

セットリスト
(EKDBさんより引用させていただきました。
 いつもお世話になります。ありがとうございます。)

6月3日 Zepp大阪

1 こうして部屋で寝転んでるとまるで死ぬのを待ってるみたい
2 悲しみの果て
3 新しい季節へキミと
4 今はここが真ん中さ!
5 おかみさん
6 BLUE DAYS
7 まぬけなJohnny
8 さよならパーティー
9 絆
10 ネヴァーエンディングストーリー
11 桜の花、舞い上がる道を
12 あの風のように
13 通りを越え行く
14 ハナウタ~遠い昔からの物語~
15 ジョニーの彷徨
16 暑中見舞-憂鬱な午後-
17 リッスントゥザミュージック
18 to you
19 笑顔の未来へ
20 Sky is blue
21 今宵の月のように(アンコール1)
22 風に吹かれて(アンコール1)
23 It’s my life(アンコール1)
24 ハロー人生!!(アンコール1)
25 俺たちの明日(アンコール1)
26 so many people(アンコールル2)
27 FLYER(アンコール2)
28 ファイティングマン(アンコール2)
29 待つ男(アンコール2)


以下、ライブレポート(もどき)です。
相変わらず、とっても個人的な感想ばかりで、
しかも、この日のライブのときのことだけではないことも
いろいろ書いていたりして、
大変読みづらいと思います。
それでも興味のある方は、御覧下さい


    *   *   *

「ジョニーの彷徨」の冒頭部分の打ち込みの音が流れる中、
メンバーが登場。

1曲目。
こうして部屋で寝転んでるとまるで死ぬのを待ってるみたい


この日の冒頭は、
この曲から。

静かに歌い始める宮本さん。

この曲を「STARTING OVER」ではじめて聴いたとき、

♪天気予報に電話して 涙流す

っていうところが、
わかるなぁ、
って思ってました。

私の場合、
“宛て先のないメールを書いて 涙流す”
でしたけど。(笑。)

「STARTING OVER」が発売された頃の
宮本さんのお話で、
この曲は、20代頃の歌ですと、説明されていて
ライブでは、「西日の射す部屋の・・・」という説明から
始められていたこの曲。

でも、この曲を、
今、ここで宮本さんが歌っているということに、
意味があるように思われました。

20代の頃のその悲しみが、
次に演奏された「悲しみの果て」で昇華されていく
という流れの上での曲順なのかもしれなかったけれども。

でも、やはり、
今も、そういう漠然とした喪失感というか
“誰かに会いたい”“会いたくてたまらない”という気持ちって
変わらないんじゃないかな、と思いました。

自分の存在ってなんだろう、って思うとき、
やっぱり、人恋しくなってしまう。
そんな気持ち。

あなたに会いたい。

淋しい。

私は、ここにいます。

気付いて。

そういう気持ち、
私は、すごくよくわかりました。

そんな気持ちが、だんだんと高まっていくように、
宮本さんは、絶唱されていました。

♪心も体も 溶けてしまって
 キミに会いたい

この曲が、1曲目に演奏されたのは、
東京2日目、とこの日だけ。

思うに。

「昇れる太陽」は
次の日も太陽は昇る。
生きていくしかないんだ、
生きていこう、
ということが、力強く歌われていて、

でも、その反面、
太陽が沈み行く頃から
物思う夜の間の時間、

或いは、太陽がギラギラと照っていても
心の中は暗く沈んでいたり、

人を求めても、求めても
現実には報われないところとか、
心の闇の部分も徹底的に表現されていて、

そういう意味では、
この曲も、
「ジョニーの彷徨」等と共通しているというか。

以前、東京2日目のライブレポートで
「昇れる太陽」の裏テーマということを少し書いたのですが、

前を向いて歩こうという気持ちが、
悲しみを喜びに変えようという気持ちに
裏打ちされているというか、

“悲しみ”自体が原動力になって
全てのものを支えているというか。

宮本さんの歌が、明るい曲でも薄っぺらくないのは、
いつでも、それが
相対する“悲しみ”という概念に支えられているから、
なのかなぁ、と思ったり。

本当に、
喜びと悲しみは、表裏一体で
それらが、素晴らしいバランスで均一に保たれているような。

ちょっと、触れると、
喜びも、悲しみに変わってしまいそうな、
危ういバランス。

そんなことを、つらつらと考えながら、
曲を聴いていました。

でも、この日。
私は、幸せだった。

宮本さんに、また会えて、
こうして歌が聴けている。

これから、2時間強くらいは
宮本さんの歌を聴ける、という想いが強くて。

だから、この曲も、
ちょっと幸せに聴こえてしまったんだよなー。
あはは

宮本さんは、どうだったんだろう???
とても、充実されているような表情ではありました。

でも、やっぱり宮本さんの絶唱は、心に響きました。

私も、会いたかった!!
会いたかったですよーっ!!!

って、心の中で叫んでいました。

1曲目は、始まって少し前の方に押されはしたものの、
(私は、宮本さんのマイクの目の前4列目あたりのポジションでした。)
静かな曲なので、比較的落ち着いて聴けました。


というか、1曲目からこんなに長々書いてどうする、自分。
もうちょっと、短く、簡潔に行きましょう。
先は、長いですし。。。

2 曲目
悲しみの果て


♪悲しみの果てに何があるかなんて
俺は知らない 見たこともない

「悲しみの果て」が
せつないのは、
これからの幸せが未実現の状態だから、
なんだよな。。。
と思いながら、聴いていました。

でも、
前に進みたい、
前に進もう、
幸せになりたい、
幸せになろう、っていう気持ちが
痛いほど伝わってきます。

♪部屋を飾ろう
コーヒーを飲もう
花を飾ってくれよ
いつもの部屋に

この部分、
やはり、声が素晴らしかったです。
どこまでも、伸びていく声。

せつなくて、
なんだか哀しくて、
目がうるっとしました。

この日も「二人で♪」・「二人の部屋に♪」とは
歌わずに、通常バージョンでした。
とても、丁寧に歌っていらっしゃった印象を受けました。

私も、いろいろと思い出していました。

目の前で聴きたいと思っていた頃。
武道館で聴いたときには、やっと聴けたと泣いてしまって。
そして、また、目の前で歌ってくださっている、
今、このとき。

あれから、何度かこうして聴いたけど、
その時々で、いろいろな気持ちを持ちながら
聴いていました。

きっと、宮本さんは、いろいろな思いで
これまで、この曲を歌ってこられたのだろうなぁ、
と思っていました。

だからこそ、宮本さんが、

♪悲しみの果ては 素晴らしい日々を
送っていこうぜ

と歌ってくれると、
信じられる気がするのでした。

たくさんの悲しみを乗り越えて、
それでも、歌っていらっしゃるから、
信じられるのでした。

とても、素晴らしい歌。
宮本さんが、素晴らしすぎて、
どうして、こんなに素敵なんだろうって思いながら
聴いていました。


3 新しい季節へキミと

この歌は、私にとって、光なのでした。

それでいて、

行き場のないときめきを
抱えるときの歌でもあるのでした。

「風のように日々生きられたら」
何度思ったことか。

そして、
何度その想いを感じたことか。

この曲を、こうして
宮本さんが直接歌ってくださるのを聴けるということが
どれほど嬉しいことか。

わかってもらえるかなぁ???

うん。
きっと、わかってもらえると思います(^ー^)

宮本さんが、曲に入る前に、
「新しい季節へキミと~!」
とおっしゃったので、

会場も「わっ!」となって、
押され具合が3割り増しくらいになったけれど(笑。)
それぐらい、この曲は、このとき光に満ち溢れていました。
みんなも待っていたんでしょうね♪
私も待っていた。
宮本さんも待っていた、と思う。

宮本さんが、すごく楽しそうに
歌って、演奏されていたような
そんな気がしました。

2曲目までの悲しみが、希望に変わったかのような、
確信を感じさせてくれました。

♪忙しくて 夜空の月も見ていないぜ
のときは、ちょっとしかめっつらをされて、
(カワイイ)

♪焦げ付いちまった心震わせて空 見上げたとき
のときは、
以前されていたように
胸元の襟を掻き合わせるようなしぐさ、
(胸キュンです)

いろんな意味で素敵でした。

でも、やっぱり、
♪風のように日々生きられたら
のところは、叫ぶように歌っていらっしゃって
胸にきました。

後半は、強く心にくるものがありました。
宮本さんの想いが、とても伝わってきました。

この曲も「悲しみの果て」と同じ
ここから、一歩踏み出そうとするときの歌なんだな
って思いました。

ここから、今から始めることだから
不安もあるけど、

でも、「悲しみの果て」と違うのは、
最初から“一緒に”行こうって言ってくれてることで。

それが、とっても幸せなことだなぁって
思いました。

あ、それから
♪大阪の街で もう一度始めよう
と歌っていらっしゃいました。

そう、ここから、もう一度始めなければ、
と思いました。

新しい季節へ、キミと!

宮本さんの歌声、とても力強かったです。

♪彩るぜ明日のグラデーション


4 曲目。
今はここが真ん中さ!
新しい季節へキミとの勢いをそのままに、
「今はここが真ん中さ!」

客席は、さらにテンションがあがり、
ちょっと、怖いくらい。

宮本さんが、すごくカッコよくて。
もう、カッコよすぎ!!

この曲の宮本さんって、ほんとにカッコイイですよねぇ~
大好きです。

♪寂しがりや今日もメソメソしてるのは誰?
と。
大人な感じのところが、イイ。

あと、
♪君が笑えば誰かも笑う そんなもんだぞ
というフレーズには、いつも心に刻んでいました。

このときも、特に、この言葉をしっかりと受け止めていました。
やっぱり、目の前で直接歌ってくださると
言葉のパワーが違う気がしました。

これから、ずっと笑っていられそう、と思いました。

宮本さんも
みんなもすごく楽しそうでした。

♪今は大阪がど真ん中
とおっしゃっていて、

♪不思議だぜ心ってヤツは
 山越え 谷越え 
「時に 空さえ越え行くんだぜーっ!!」
と叫んでいらっしゃいました。

それに合わせて、
みんなも
「うおーっ!!」となっていました。
楽しかった。

元気が出ました。

よく考えたら、
この曲にも「陽はまた昇る」って歌詞が入っているんですね

♪いわばキミはいつでも燃えてる炎なのさ

納得です。


5曲目。
おかみさん

思い返してみると、今回もMCは少なめで、
その代わり、その分曲をたくさんやりたいんだなぁという
宮本さんの想いがすごく伝わってきました。

この曲もMCなしで始まったような気が。
イントロのギターの音で「おかみさん」ってわかって、
後ろの方から歓声があがってた記憶があります。

始まって、前日の名古屋と曲順が違うな、と
思っていて、
この曲辺りまで、
「次は何かな?」っていう雰囲気がありました。
だから、「次は「おかみさん」だ!」と思って
私も、ちょっとテンションがあがりました。

この日は、私センター付近でしたので、
ギターを弾きながら歌う宮本さんの姿を堪能できたのですが、

特に、「おかみさん」では、
ギター弾いている宮本さんの姿が、めちゃくちゃかっこよくて
惚れ惚れでした。

やっぱり、目の前で見るとより一層
カッコよかった。。。。

それで、
宮本さんに
♪おかみさ~ん
なんて、叫ばれた日には、
そりゃぁ、もう・・・・ですよね。

「私が、おかみさんに・・・。」
と。
心中、おかみさんに立候補でした。

宮本さんちの布団干したいっ!

あー、もう、この際、家政婦でもいいから
雇ってくれないかなぁ・・・・。
(あ、なんだか淋しい?私、結構本気ですけど。←いや、怖いですから・・・・。)

この曲も、
カッコよくて大好きなんですが、
この日は、ツアーファイナルということもあって
これからも聴けるのかなぁ。。。
なんとなく、これが最後かもなぁ。。。。
と思って、
一抹の淋しさを既に感じつつ、
でも、その分しっかり聴きました。

宮本さんも、より気迫を込めて歌っていらしゃるような
印象を受けました。



6 曲目。
BLUE DAYS

この曲も、MCは無かったと思うのですが、
実は、この曲が始まる前に、私の後ろにいた人(女性だったと思う)が
手を動かした拍子に私の洋服が引っ掛かって、
後ろの洋服が一瞬ベロンって捲られたみたいになって、
私、「!」となって、ぱっと後ろを振り向いて、

「なんだ」と思って、そのあと前を見たら、
宮本さんが、目を瞑って
ギターを始めるのか、始めないのか
微動だにしない状態で固まっていらっしゃって、

「???私が後ろを向いた瞬間に一体何があったんだろう???」
という感じだったのですが、
どうやら、トミさんと始めるタイミングが合わなかったらしく、
宮本さんが二度ほど後ろを向いて、トミさんに何か言ってらっしゃって
(なんておっしゃっていたのかは聴こえなかった)
その後、無事に曲がはじまりました。

4列目あたりで、一瞬、私が後ろをビクッと振り向いたから、
もしかしたら、客席が目障りでタイミングがずれたのではないかと
ちょっとびくびくしましたが、そうじゃなかったみたいで
良かったです。。。。。。。

この日の「BLUE DAYS」も凄まじかったです。

心の底からの絶叫。

私は、宮本さんの歌う姿を
目に焼き付けておこうと思いました。

途中、
宮本さんとコーラスの石くんで
ひとつのマイクで一緒に歌っていました。

その部分は、ちょっと、楽しそうでした。
やっぱり、仲のいい友達なんだなって思いました。
「BLUE DAYS」の頃からの。

7曲目。まぬけなJohnny

この曲を聴くと、やっぱり
せつなくなりますね。

せつなく、といっても
なんだろう、こういうお話がありまして、
みたいな。

一人の男の物語。

♪ああこんなものかい
結局ああこんなものかい

やっぱり、
もとにもどせないことって
あるんだろうなぁ。。。。
って思いながら、聴いていました。

「ジョニーの彷徨」で
♪いつも見る夢
って出てきますよね。

ジョニーは、いつもどんな夢を見てるんだろう
って考えたときに、
「まぬけなJohnny 」が思い浮かぶんですよね。。。。
なんとなく、ですけど。

ずっと、昔の辛い思いを抱えているんだとしたら、
しんどいよなぁ。。。。と思います。

今は、どうなんだろう。
ジョニーは、思い出から抜け出せていますか???

♪ああ まぬけなJohnny オレは

哀しいけど、
でも、それが心に響くんだろうな。

取り戻せないものを
手放してしまったと感じたことのある人は誰しも。

♪いろんな女に電話かけまくって今日もジゴロ気取り

かなり切迫した感じで歌っていらっしゃるときもあるけど

この日は、ちょっと軽めに歌っていらっしゃいました。

ちょっと、安心しました。
(何故だかわからないけれども。)



【ついに文字制限を超えてしまったので、ここから②へ続く・・・・→】