雑記帳

日常の出来事や、読んだ本のあらすじや感想など書いています。

あやし~怪~

2012-02-15 23:55:07 | 
若い人たちに付き合って仕事をしていたら家に
帰ったら10時半でした。
いつもだったらそろそろ寝ようかという時間です。
若いというのはすばらしい、疲れないんだろうね。

宮部 みゆき
角川書店
発売日:2000-07

宮部みゆき著"あやし~怪~"を読みました。
怪談めいた不思議な話の9編の短編集ですです。
どの話から読んでもいいです。

最初に読んだのが"安達家の鬼"です。
恐い感じはありません。
この話が一番気に入りました。
この話だけあらすじを書きます。
小さなころから奉公に出て働きずめで幸せを知らない
女性が望まれて笹屋の女房になりました。
夫はいいひとです。
姑がいます。
お義母さんは嫁を大事にしてくれます。
昔の話を聞かせてくれます。
お義母さんも彼女に劣らず苦労をしてきた人です。
ひどい父親がいて二人で旅に出て途中で父が病気に
なります。その村で直らない病人を住まわせる館に
やられます。
そこでお義母さんは鬼に出会います。
何も語りませんが鬼でありながら親しみを感じます。
父親を迎えに引き渡した後、鬼を連れて館をでます。
心にやましい人は鬼が見えて近寄ってきません。
結婚して店を大きくしてきました。
嫁はまったく鬼の気配を感じません。
辛いことばかりだったら鬼は見えないかもしれない、
人生はこれからだよとお義母はいいます。
苦労をしてきた年配の女性が自分と同じように
苦労をしていた年若い女性に対してだいじょうぶと
勇気づけやります。
優しさを知らなかった彼女にとってかけがいの
ない人でしょうね。
このお義母さんの子ですから夫もいい人です。
いい話でした。

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