雑記帳

日常の出来事や、読んだ本のあらすじや感想など書いています。

月下天使 ドールズ

2014-04-06 21:00:00 | 
著者 : 高橋克彦
角川グループパブリッシング
発売日 : 2008-09-26

高橋克彦著"月下天使ドールズ"を読みました。
ドールズのシリーズの4作目です。
小学3年生の怜の中に憑いている江戸時代の人形師の
目吉が主人公です。
3つの章になっていますが連続短編集のような長編の
ような感じです。

"使命"
聖夜という女性が新しく登場します。
剣道の腕はすごく、東京から盛岡へやって来て婦人警官に
護身術を教えています。
その一方で喫茶店ドールズでウェートレスのアルバイトを
しています。
連続殺人が起っています。
悪事を行っている人達ばかりです。
前作の正也が殺人の対象となっています。
目吉は聖夜を怪しみます。

"神の手"
小学校に三年生の女子児童を人質に立てこもりをする
集団に襲われました。
怜が人質の中にいます。
犯人たちは世の中を憂いています。
自分達の主張を世の人達に伝えたいとしています。
聖夜が持ち前の身体を駆使して学校に潜り込みます。
一人にさせられた怜というか目吉と組んで一人ずつ
犯人をやっつけていきます。
犯行の裏には犯人達の仲間内でも思いがけない思惑が
隠されていました。
聖夜も怜の中にいる目吉の存在を知っています。

"導きの道"
この話はオカルト的です。
そして次の最終巻へと続く目吉の秘密や戦いがわかって
きます。
聖夜の問題から巻き込まれていきます。
聖夜の両親は交通事故死しています。
両親の知り合いで聖夜のことを心配してくれた男性も
数日後に亡くなっています。
ドールズで撮った写真に両親と十字架が写りこんでいた
ことから昔のことを調べ始めます。
狐憑きの少女の元へ行こうとしていました。
調べ始めると人が死んでいったりと次々とおかしなことが
起き始めます。
悪魔が起こしているとわかってきます。
この悪魔、江戸時代に目吉と関係があります。
病気であと数ヶ月の命と言われている聖夜は命を絶って
肉体を捨て悪魔の後を追っていきます。

次の巻でドールズシリーズは終わりです。
読みたくもあり終わってしまうのがさみしくもあります。

コメントを投稿