雑記帳

日常の出来事や、読んだ本のあらすじや感想など書いています。

きみに読む物語

2012-10-09 20:56:16 | 
アーティストハウスパブリッシャーズ
発売日:2004-12


ニコラス・スパークス著"きみに読む物語"を読みました。
ノアとアリーの恋愛小説です。
映画になっているそうです。

川が流れる田舎町ニューバーンでの出来事です。
ノアは17歳の時に14歳のアリーと出会いました。
アリーは裕福な階層の娘で夏の間ニューバーンに
滞在していました。
ノアとアリーは恋に落ちました。
やがてアリーは家に帰って行きました。
ノアが何通もアリーに手紙を出しても返事がきません。
やがてノアはニューバーンを離れて働き始めます。
戦争にも行きました。
出会ってから14年が経ちました。
ノアはニューバーンに帰ってきました。
手に入れた家を修理して住んでいます。
そのことが新聞に載りました。
アリーは弁護士のロンと婚約していて結婚間近です。
新聞でノアのことを知りニューバーンに出かけます。

14年が経っていてもノアとアリーは変わらずお互いを
求めています。
数日間食事をしたり川を舟で過ごしたりと離れられない
お互いの気持ちを見つめあいます。

何のため娘がニューバーンへ行ったか察した母親は
娘を追ってきてロンがやって来ると告げます。
昔ノアがアリーに宛てた手紙をアリーに渡してくれ
自分の思うように生きるようにと告げて去っていきます。
アリーはロンに会うためホテルへ帰っていきます。

14年後に劇的な再会を果たした場面から間を飛ばして
49年後へ移ります。
あの後アリーはロンと話してアリーは残り、ノアと
アリーは婚します。
子供を5人持ち(一人は幼くして亡くなります)幸せに
暮らしてきました。
アリーはアルツハイマーに冒され記憶が薄れていきます。
ノアは昔の出来事を書いた話を読んで聞かせます。
アリーにはノアが誰だかわかりません。
ノアは無理にわからせようとはしません。
それでもアリーは時々ノアと呼びかけます。
二人はずっと愛し合い固く結びついていた関係です。
ノア自身もリューマチで指がうまく動きません。
家を売り施設で二人は暮らしています。
別々の部屋を持っていますが毎日話して聞かせます。

求める方向が同じで相手を大事にしてきた人たちです。
ちょっとばかりロンがかわいそうな気がします。
きっぱり思い切ってくれたロンもりっぱです。
この二人は幸せに人生を送ることができてよかったです。
愛した相手さえ忘れてしまった人の側にいるのはつらいで
しょうがそれでもやっぱり側にいたいでしょうね。
ロマンス小説はあまり読まないのですがこの本は
抵抗がなかったです。