雑記帳

日常の出来事や、読んだ本のあらすじや感想など書いています。

白樫の木の下で

2012-05-21 21:21:08 | 
青山 文平
文藝春秋
発売日:2011-06

青木文平著"白樫の木の下で"を読みました。
あんまり淡々としているのでわけもわからなく読み
終わってしまいました。
読み終わってあれこの話なんだったけっという感じです。
こんなふうに感じる本はあまりありません。

江戸時代です。
武士は仕事がありません。
登、昇平、兵輔の三人は同じ道場に通っています。
平和な時代で竹刀で稽古をする道場が多い中、木刀で
稽古をする道場です。
町人も道場へ通う時代です。
蝋燭問屋の巳乃介に頼まれ別の道場にやってくる道場
破りの相手をするアルバイトをしています。
実際に立ち会うのではなく相手が逃げ出すように
仕向けるようにします。

登は刀を折ってしまい竹光を差しています。
巳乃介が気に入りの刀が腰に差されているのを見ていたい
からと所有している刀を登に預けます。

昇平は父が自殺してます。
他人の目を気にせずあらゆる仕事をして借金を返して
家族を養ってきました。
昇平が役につける話があります。

町には辻斬りが出没しています。
残忍にも一太刀だけではなく切り刻まれています。
兵輔はこの犯人を捕まえることで自分も役につきたい
と思って犯人を探しています。

巳乃介は武士の養子になり小人目付の仕事について
います。やはり辻斬りを追っています。

兵輔には佳恵いう妹がいます。
兵輔は昇平と妹を結婚させたいと思っています。
しかし佳恵とと登は惹かれあっています。
お互いの心を確信したその数時間後に佳恵は辻斬りに
殺されてしまいます。

兵輔も殺されます。
巳乃介も殺されます。
一付きで殺されていて辻斬りとは別の犯人です。
やがて昇平も死にます。

登のまわりの親しい人がいなくなります。
道場をまかせたいという話があったのですが
登は小人目付になりました。

こうやって書くとすごい話ですね。
次々に人が殺されていきます。殺されすぎです。
愛した人もあっさり死んでしまいます。
淡々と描かれているので読む側も何も考えないで
先へ進んでいってしまいます。