雑記帳

日常の出来事や、読んだ本のあらすじや感想など書いています。

駅神・駅神ふたたび

2012-04-30 20:28:58 | 
図子 慧
早川書房
発売日:2007-09-07

図子 慧
早川書房
発売日:2008-10-16

図子慧著"駅神"と"駅神ふたたび"の2冊を読みました。
金町駅の4番線から金町線は発車します。
金町線には三つの駅しかありません。
京製高砂駅、芝又駅、京成金町駅の三つです。
折り返し運転しますから乗り越してもだいじょうぶです。
この列車に乗っているおじいさんが占いをしてくれます。
口数が少なく詳しい説明はしてくれません。
無料です。
章平は大学生です。
章平の住むアパートの大家さんはミヤコさんです。
老人ばかりの古ぼけたアパートです。
ミヤコさんは章平の遠縁にあたり部屋代を安くして
もらっています。
そのかわり買い物や雑用を手伝っています。
ミヤコさんや、章平がアルバイトしているうどん屋の
店員さんたちはおじいさんをヨンバンセンと呼んでいます。

章平は父親のことをヨンバンセンに占ってもらい
ましたが、言われたことが理解できません。
易学院の経営者の紅川朱美が学院へ来たら仲間で
解釈するからこないかといいます。
学院には元大学教員で易の勉強中の竜崎、やはり易の
勉強中の女子プロレスラー、マッドタイガー大滝こと
カスミ、易を仕事にしている北村玄斎と紅川が
集まります。
この4人が章平の話を聞き解釈をしていきます。

連作短編集になっています。
問題があってヨンバンセンに占ってもらい、その後
紅川らがああだろう、こうだろうと解釈をしていくと
いう展開です。

重要人物であるヨンバンセンは人々の口から語られる
だけでどんな人物か全然わかりません。

易というのは難しいものなんですね。
易が主題なのにこの説明の部分はさっぱりわからないし
たいくつです。

章平とミヤコさんやアパートの住人たちの関わり方は
いい雰囲気です。
易学院の4人のひとたちも易に関してしゃべっている
ことは理解できませんがいい人たちです。

ちょっと読むのにくたびれました。
易に興味がある人にはお薦めです。