小路幸也著"探偵ザンティピーの仏心"を読みました。
"探偵ザンティピーの休暇"の続編です。
ザンティピーはアメリカの探偵です。
妹は日本人と結婚して北海道で温泉の女将をしています。
ホット・タブの会社の社長エドから娘のパッドをエスコート
して北海道へ行く仕事を引き受けます。
エドの親友のイワタニは定山渓で温泉ホテルを経営しています。
エドは娘をイワタニの息子と結婚させたいと思っています。
札幌に着いてレンタカーで移動中にパンクで困っている
人を手伝おうとして殴られ気を失ってしまいます。
気がついたのはお寺の近くの洞窟です。
小学生のお寺の息子の藤原剛に助け出されます。
パッドはホテルに着いていましたが、アメリカから
追ってきた男性と逃げてしまいました。
ホテルはベルという外国人によって建てられました。
ベルは行方不明になっています。
その後イワタニがホテルを引き継ぎました。
ベルは殺され遺体は隠されました。
当事者はまだ生きています。
ベルは素行の悪い人でした。
ザンティピーが事件を解き明かし関係者に古い過去の
出来事を公表しないと告げます。
公表したら今まで何も知らずに過ごしてきた子孫たちが
困った状況におかれることになります。
彼らを苦しめる必要はありません。
ザンティピーの取った処置でいいのだと思います。
バッドは恋人とザンティピーの妹のホテルにいました。
イワタニの息子との結婚話は流れました。
この本は"探偵ザンティピーの休暇"と内容がよく
似ています。
場所を変えて同じような設定になるよう作られています。
同じ形式を繰り返すというのもわるくはありません。