雑記帳

日常の出来事や、読んだ本のあらすじや感想など書いています。

脇役スタンド・バイ・ミー

2012-04-06 21:28:15 | 

沢村凛著"脇役スタンド・バイ・ミー"を読みました。

"鳥類憧憬"
ハトの被害にマンションの住民はいらいらしています。
お婆さんがハトに餌をやっているのをみて怒りを
感じます。
そのお婆さんの話相手をするアルバイトを引き受ける
はめになりました。鳥はいいねという話になりました。
お婆さんが墜落死しました。
警察へ話をしに行きました。脇田という人がやさしく
話を聞いてくれました。
彼女のハトの話から犯人が捕まりました。

"迷ったときは"
会社の顧客名簿をCD-Rに書き出して持ち出しました。
会社の方針で名簿は消去することになり、また方針が
変った時のため財産である名簿を持ち出したのです。
ところが家で見てみると連続殺人で殺された人たちの
写真にすり替わっていました。
警察へ行くと脇田さんが話を聞いてくれした。

"聴覚の逆襲"
二階の住人のたてる音が下の部屋に聞こえます。
殺人事件があって二階の住人の女性が疑われています。
下の人には彼女が二階にいたと確信が持てます。
他の人が同じ音をたてることはできません。
もう一人の被疑者には確実なアリバイがあります。
その人物の行動が怪しいと感じます。
警察へ行って脇田さんに話しました。

"裏土間"
人間不信に陥っている人物がいます。
今は自宅で仕事をしておせっかいはやめようと
思っています。
窓から見える隣の家は古い家です。
そこに女の子が夜にいるのに気がつきます。
監禁されているのかと心配になります。
警察へ行って脇田さんに話しました。
結末は意外なことでした。
シックハウス症候群で家にいられず昔ながらの家で
ある隣の家で寝ていたとのことでした。
彼女は安心な家に引越していきました。

"人事マン"
大畑さんが殺されました。定年後再雇用になる人でした。
皆が尊敬する藤沼さんも定年ですが再雇用になりません
でした。昔謹責処分を受けました。そのことで
再雇用になりませんでした。
理由は私用で長距離電話を架けたということです。
しかし本当は藤沼さんが犯人ではありませんでした。
軽い気持ちでその場を収めるため罪を引き受けました。
ところが何十年もたってそれが響いてきました。
この状況を警察へ行って脇田さんに聞いてもらいました。

"前世の因縁"
警察に不信をいだく女性がいます。隣人が殺人を犯したと
いいにいったのに聞いてもらえず隣人に殺されてしまいました。
その人の奥さんです。
タクシー強盗をした人を目撃しましたが警察に知らせずに
手の込んだことをして犯人に反省を促しました。

"脇役の不在"
脇田さんに会いに何人もの人が警察に来ています。
脇田さんは二年前に死亡していろといいます。
この前の話の"前世の因縁"で対応した脇田さんはその時
忙しくて話を聞けなかったことを悔やんでいたそうです。
みんなが会った脇田さんは幽霊だったのか。
みんなの話を聞くと脇田さんの特徴が一致しません。
そこで得た結論は脇田さんの思いを汲んだ同僚が警察に
やってきた人の話をじっくり聞こうと脇田と名乗って
いるのではということになりました。

最期まで読んでこういうことだったのかとやっと
わかりました。
"脇役スタンド・バイ・ミー" の意味はわかりません。
脇役って脇田さんのことなんですか。
どこが脇役なのかわかりません。
それぞれの話がおもしろかったとはいえません。
なんかすっきりしません。