ぽっちのミニカー人生(ミニカー収集日記)

趣味であるモデルカー収集や最近、興味を持った鉄道、日常生活の出来事を日記風にまとめたブログ

トヨタ最後のGrCカー トヨタ・TS010 ルマン24H参戦車

2009-03-28 22:40:11 | 所有モデルの紹介
本日、ご紹介するモデルは、イクソ製の


  「93’ルマン24H参戦車 トヨタTS010」


                              です。




91年、レギレーションが改正され世界選手権(SWC)としてGrCレースが

行われ、参加するメーカーが撤退し、減少する中、夢のルマン24Hを目標に

トヨタTS010は、91年のSWC最終戦にデビュー致しました。



91年以降のルマン24H参加するGrCマシンは、SWC参戦マシンのみの出場しか

認められず、多くのメーカーは、参戦が出来ず、ある意味、競争力の無いクラスに

なるが、出場さえすれば、総合優勝の可能性があった時期でした。





なぜ、このような事態になってしまったのかは、SWC主催者である、FIAが、

F1マシンのエンジンとGrCカーのエンジンを共通化することにより、

F1エンジンを製造するメーカーを参加メーカーの少ないGrCカーのレースにも

出場させ易くするために、レギレーションを変更しましたが、同調するメーカーが

ほぼ無く、さらに以前から参戦していたメーカーを締め出したため、

GrCカーレースに参加するメーカーを減らしてしまう失態を招いて

しまったのが、原因でした。



その中で、トヨタは、新たなレギレーションに合致したマシンを製作した数少ない

メーカーで、マツダに続く、ルマン制覇の夢にチャレンジしました。


しかし、結果的に、92年からのTS010による、ルマン24Hへのチャレンジは、

優勝としては、叶いませんでしたが、TS010は、トヨタのモータースポーツ

分野において、技術財産としてもたらした物は、大きかったようです。


当初、レギレーションが改正され世界選手権向けのマシンは、トヨタ社内で

企画設計されましたが、当時、就任したばかりのトヨタモータースポーツの

責任者は、他メーカーのマシンと比べ、低水準のため、参戦を1年見送り、

海外のレース関係者を招いて、新たなマシンを設計を開始しました。

このため、本来、予定されていた91年からの参戦が遅れた原因でした。



しかし、他のメーカーは、さらに新たな次世代マシンのコンセプトである

空力面を進化させたマシンの設計をスタートさせており、TS010は登場時には、

一世代前のマシンとなってしまい、再設計、一年と言う設計思想の時間遅れは

GrCカテゴリーが、93年消滅で、最後まで取り戻す事が、出来ませんでした。


だが、再設計一年の時間が、レース最先端カテゴリーを学ぶ時期であったため

トヨタ社内では、モータースポーツ分野の技術蓄積が行われて、以後のさまざまな

カテゴリー参戦にノウハウとして役立ったとの事です。



ミニカーとしては、発売から8年近く経ち、金型が現在の最新のモデルと比べると

若干リアルさに欠けるが、モデル化がコレクションモデルとしては、少ないため

レーシングカーコレクターには、好評であるようです。


バリエーションは、ルマン24H参戦車のみですが、各年度のレースのモデルは、

すべてモデル化されています。


人気車は、今回のTS010最後のルマン挑戦車のエースモデルと前年の2位を

獲得した関谷選手がドライブした「カシオ」がスポンサーしたマシンです。


今後は、SWCやJSPCにも参戦したモデルの発売も期待したいです。


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