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空気人形

2009-10-14 15:26:22 | 映画(か行)
「私は心を持ってしまった。空気人形」
心を持ってしまった空気人形。
窓辺でたたずむ心初心者の彼女は、人間の世界を見て何を思うのか。

【STORY】(シネマ・トゥデイ様より引用させていただきました。)
『歩いても 歩いても』などの是枝裕和監督が、業田良家原作の短編コミック「ゴーダ哲学堂 空気人形」を映画化した切ないラブストーリー。心を持ってしまった空気人形と人間の交流を温かく見守る。『グエムル -漢江の怪物-』のペ・ドゥナが空気人形役を熱演。共演者も『蛇にピアス』のARATAや『ニセ札』の板尾創路ら個性派が顔をそろえる。国際的撮影監督、リー・ピンビンのカメラによる情緒豊かな東京の風景と、人形の純粋さに夢中になる。
レトロなアパートで秀雄(板尾創路)と暮らす空気人形(ペ・ドゥナ)に、ある日思いがけずに心が宿ってしまう。人形は持ち主が仕事に出かけるといそいそと身支度を整え、一人で街歩きを楽しむようになる。やがて彼女はレンタルビデオ店で働く純一(ARATA)にひそかな恋心を抱き、自分も彼と同じ店でアルバイトをすることに決めるが……。

「goo 映画」こちらから

空気人形 - goo 映画

まずは、ペ・ドゥナの脱ぎっぷり。男としては外せない見所のひとつ。
しかし、邪心を打ち払ってくれるほど内容は辛く悲しいものだった。
いわゆるダッチワイフである空気人形。
なぜ心を持ってしまったか。それは、今回関係が無い。
最初は、恋をしたり、親切にしてみたり、はしゃいでみたり。
心を持った故の楽しみが前面に出ていた。
しかし、次第に装いは、孤独や嫉妬、怒りなど、負の装いが濃くなってゆく。
そして心初心者(無知)ゆえの悲劇も起こる。
なんとも悲しい。

心って、一体何なのだろうか。
人間の体にあって感情をつかさどるもの。
しかし、それだけだろうか。
この内容からすれば、頭。
しかし、心を示す時、日本人は胸の内を指差す。
体全体の中心。
正に、人として生きてゆく中心が心なのだろう。
楽しいこともあれば辛いこともある。喜びもあれば怒りもある。
そんな人の中心。
空っぽで空虚な世の中。人の中心も空虚。
だからこそ、空気人形の空っぽの中身に宿った心に惹かれるのかもしれない。

つかみ所の無い内容ではあるが、それがまた、人の心の複雑さを表しているようで。
私にとっては、非常に心に響いた作品であった。

とにもかくにも、「ラースと、その彼女」とは違う映画に出会ってしまった。
だから映画好きはやめられない。

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22 コメント

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こんばんは。 (KLY)
2009-10-14 23:42:16
ペ・ドゥナさんの素晴らしい演技と醸し出す雰囲気に尽きるかなと思います。実は最後まで観ると結構大変なことになってるにも拘らず、何故かかのじょの持つ空気に染められてしまって…。可愛らしいだけなら彼女より可愛い女優はいるでしょうけど、彼女ほど魅力的な女優はそうはいないと思いました。
Unknown ()
2009-10-15 06:53:58
同じくです。
全く同様の感想ですね。

人は自分の心の空っぽな部分を何かで満たそうとしているのだと思います。
でも、大都会で孤独に生きている人たちには、なかなか満たすことができないのではないかと・・・
これは、大都会の人に限ったことじゃなくて、人それぞれに持っているものではないかと思います。
本来、その空っぽな部分を人と人の心で埋め合わせれたら良いんですけどね。

この映画、出演者を含めて良い作品でした。
片言感 (de-nory)
2009-10-15 07:18:47
KLYさん。いつもありがとう。
ペ・ドゥナさんの魅力がすごく引き出されていたと私も思います。
彼女の片言感もまた、心持ちたてを引き出していたように思います。
全ての感情 (de-nory)
2009-10-15 07:23:29
亮さん。いつもありがとう。

なんとなく、むなしく・悲しく・楽しく・切ない。
全ての感情を表す言葉を並べたくなるような映画でした。

いつもお世話様です (erabu)
2009-10-15 12:45:32
de-noryさん、毎度♪~

昨晩コメントを書きそびれました。

ペ=ドゥナの脱ぎっぷりには感心させられました。
しかも綺麗な身体でしたね。

作品の内容は忘れてしまいそうです(笑)が、彼女が出演した記憶すべき作品となりそうです。
 (とらねこ)
2009-10-15 13:23:16
こんにちは。
空気ポンプを捨ててしまうシーンが象徴的に思えました。
ただの無機質な機械で流し込む空気では、
心は満たされないんですよね。
それでは、生きている価値が彼女にとってない、と言うかのように。
とても綺麗な撮り方をしていて、映像美が本当に美しい作品でしたね。
映像が、この世界が、
美しければ美しいほど、心が砕かれるように思えました。
残酷童話みたいに、心に残った作品です。
ふわふわで透明 (たんぽぽ)
2009-10-15 20:36:51
同じ日にUPでしたね。
私は、ちょっと苦手感が残ってしまったのですが、
透明感があってフワフワして・・・
この雰囲気は秀逸だと思いました。
雰囲気、フワフワなのに、残酷なんですよね。
de-neryさんへ・・・。 (mezzotint)
2009-10-15 21:14:04
今晩は☆彡
コメントありがとうございました!!
何か不思議な世界観だなあなんて思いました。
でも内容は結構現実感があり、残酷的ですよね。
綺麗なものも見たけど、最後の空気人形の
姿が何とも言えませんでした。
復帰したら、またお邪魔致します。
ありがとうございました。
予想外 (ひらりん)
2009-10-16 00:24:43
期待して観た分、予想外の作風で、不思議世界に浸れませんでした。
エロチック・ロマンチック・コメディ路線かなんかを期待しちゃったから、ペ・ドゥナのセリフが鳥居みゆきに聞こえちゃったのかなーーー(笑)。
脱ぎっぷり (de-nory)
2009-10-16 07:09:44
erabuさん。いつもありがとう。
TBが先だったので、てっきりコメント書きたくない位印象の悪い作品と思って見えるのかと思ってしまいました。
(笑)
>ペ=ドゥナの脱ぎっぷりには感心させられました。
しかも綺麗な身体でしたね。

本当にそうです。
その印象が深いので、この絵なんですよ。
彼女の裸体はあまりいやらしさを感じなかったのは、作品のせいでしょうか。何なのでしょう?

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