墨映画(BOKUEIGA)

映画を墨彩画とコメントで紹介する。
映画好き・絵好き・書道好きなどなど。好きなこと寄せ集めのブログ。

おまえうまそうだな

2010-11-05 12:38:51 | 映画(あ行)

「うまそうだな」


【STORY】(goo映画様より引用させていただきました。)
草食恐竜マイアサウラに育てられた肉食恐竜ティラノサウルスのハート。
ある日自分が母親とは違う“肉食い”だということを知り、家出してしまう。
立派な肉食いに成長し、草原を歩いていたハートは、ある日たまごを見つける。
そのたまごから生まれて来たアンキロサウルスの赤ちゃんに「おまえうまそうだな」と声をかけると、赤ちゃんは自分がハートの子どもで、“ウマソウ”という名前なのだと思い込み、ハートになついてくる…。

絵本作家・宮西達也の代表作「ティラノサウルス」シリーズの一編「おまえうまそうだな」を映画化。
違う種族である肉食恐竜と草食恐竜の間の愛や、親子愛などを描いている。
作品中で描かれる太古の地球は、美しい色彩にあふれている。
恐竜などの生きものが“生きるため”に他の種族を襲い、自然のままに生きる様子からは、生きもの本来の力強さを教えてくれる。
アンキロサウルス、エラスモサウルス、ケツァルコアトルスなどの恐竜たちも、それぞれの特徴をとらえつつ、カラフルに特徴的に描かれており、恐竜たちを見ているだけでも楽しめる。
赤ちゃん恐竜・ウマソウの声優を務める加藤清史郎の愛らしい声の演技も素晴らしい。

「goo 映画」こちらから


トラックバック おまえうまそうだな - goo 映画


肉食恐竜の子を、草食恐竜が育てる。
このありえない設定。
しかし、そこに描かれているのは、親子の絆と愛。
なんとも、素適な話でした。
いろんな意味でベタなのです。
しかし、歳をとって涙もろくなっているのと、もともと泣き虫なところと、自分にも子供がいるのと。
そんなこんなで、私の涙腺を劇的に刺激する内容でした。

特にお気に入りだったのは、大きくなったハートのセリフ。
草食の母、兄と再会。
兄から「肉は食べないのか」と聞かれ、「…食べるよ。」
と答えるハート。
「でも、食べるかどうかは自分で決めている。」
ときっぱり答える。
そもそも、肉食か草食かは、もって産まれたもの。
そこに対して、完全に止まられないにしろ、しっかりと考えをもって向かっている姿
その様子が、いじらしくもあり、たくましくもあった。
口にいれて移動していても、草食の「うまそう」は食べない。

大人になればなるほど、思慮深くなるもの。
子供が考えが深くなってゆく姿。
親にとっては、成長を感じる瞬間だと思うし、微笑ましく感じることだと思う。


とにもかくにも、腕立てふせをするティラノサウルスの映画に出会ってしまった。
だから映画好きはやめられない。


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10 コメント

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観たい! (hi-lite)
2010-11-06 20:21:44
観たいけど50歳すぎのオッサンには、ひとりで映画館には入り難い(><)
娘がまだちっちゃい時に、こういう映画やってくれたらなぁ~と思います。
娘をダシに観に行けたはず(^m^:)
hi-liteさん (de-nory)
2010-11-08 07:46:18
hi-liteさん。こんにちは。

大丈夫ですよ!
40過ぎのおっさんも一人で映画館に行きましたから。
いい映画でしたよ。
おまえうまそうだなって (会館)
2013-01-15 14:45:54
初めまして

おまえうまそうだな映画って宮西達也さんの絵本の何冊かの映画化ですね、一応。
それでその映画を見たのですね。
長文な上に制作スタッフや原作者の裏話も踏まえた意見なので不愉快に感じたら申し訳ありません。
裏話なんて客にはどうでも良い事かもしれませんが、この映画のように「おいおいそれはないだろ」と感じるのもあります。
上層部のコンセプトみたいなもので幾らなんでも受け狙いばかり重視するのはかえって逆効果じゃないのでしょうか?と思いました

■映画版のコンセプト等
そこで、映画版は、作者の方が企画会議にも参加して「原作と違うもの」と意見を言った事から、
割と最初から原作とは違う物になる事が決まってたようですね。宮西達也さんのインタビュー
ttp://www.netdetirasi.co.jp/cinema/interview/059.php
ttp://mi-te.jp/contents/cafe/1-9-742/
少なくともセールス側にとっては、これはありがたいと思ったかもしれません。
「原作と違うもの」って頼まれた以上、原作よりもキャッチーさを優先するという余地も出来たのですから。

■スタッフの考え
でも実際にスタッフにとっては、上層部の考えはそれほど本意じゃなかったってのもあながち間違ってないのかもしれません。
ttp://photozou.jp/photo/photo_only/2860818/156276493のインタビュー(アニメージュ2011年8月号にあった)でスタッフの発言が少なからずありますがこれについて触れた意見を言おうと思います。
確かに今の所、映画スタッフの発言ではそういうあれだけプッシュされてた
「可愛い」「ハートフル」といった部分にあまり触れてないのも確かです。
そればかりか、「捕食者と非捕食者の関係で~」とか「自然描写を~」とか
「”泣ける”という題目だけで1本の映画を作るのに抵抗あった」とかと言ってて
上層部の意図はあまり本意じゃなかったかもしれませんねえ。

■作中の台詞の一部とお母さんへの評価
作中でも、マイアサウラのお母さんについて「どうするつもりだったんだ」「こいつ(ハート)を一生苦しめる気か」と言ってた
肉食恐竜のボスがいました。マイアサウラのお母さんが育てなければ今はいなかったという事も認めていましたが、
ああいう詰問をさせたので気になりました。
この肉食恐竜のボスの怒り台詞もスタッフの抵抗にすら感じたのですが考えすぎでしょうかね?
そして、スタッフ自身もこのマイアサウラのお母さんについて「浮世離れしたところがある」と評していました。
このマイアサウラのお母さんへの発言は上にあるインタビューの画像に載っています。

■映画の絵柄
映画の絵柄に関してもスタッフの反応で何か含みを感じましたね。
一見、映画のデザインについて褒めてるように見えますがマイアサウラのデザイン以外は特に触れていませんからね。
マイアサウラのお母さんのデザインについては褒めてても、他のデザインについては特に褒めてる様子は見掛けませんでした。
(ただし、マイアサウラのデザインも絵本と違うのでその意味では不満に思う人もいるかと思いますが)
アニメージュ2011年8月号は自分の手元にもあるのですがその褒めてた発言を引用します。
「あんなシンプルなキャラクターなのに、眉毛もないのに、ここまで表情を出せるのかと。
あの辺はやっぱり柳田さんの力のおかげです。お母さんがあんなに生々しくて色っぽいのも、柳田義明さんの力ですよね。
お母さんの色っぽさは想定外だったんですが。」

マイアサウラのお母さんのデザイン以外での発言だと「丸っこいキャラだけどカッコイイアクションをやる」的な部分くらいでしょうか。
これだけだと他のデザインについては褒めてるのかどうかわかりません。
そもそも、他キャラのデザインについてもどこまでがスタッフの発案なのかどうかわかりません。
誰かから「丸っこいデザインにでもしてくれ」と頼まれたからなのか、そうでないのか謎ですからね。

■原作者の思い
原作者の宮西達也さんについてこういう話もあったらしいです。
ttp://mcgeorge.cocolog-nifty.com/blog/2010/10/10-344a.html
・「大人が読んで楽しいから子供にも面白い」
『おまえ うまそうだな』は7年前に発表。弱肉強食の厳しい自然界で本来、相いれない“親子”の関係を描きながら、
「種族の違い、敵対する者同士の壁は越えられるのか」と問いかける。
小学校低学年までが対象年齢だが、硬派なテーマが受け、大人のファンも数多く獲得している。
「最初から子供向けにと考えて描いていません。大人が読んで楽しいから子供も面白いと思えるのです」

■もしもの話
そして、今となっては野暮な話ですが、もしスタッフも映画版の上層部の意図を無視して、
ある程度好き勝手やっていたらまた内容が違ってたかもしれません。
出来はどうなってたかは知りませんが、実際よりもスタッフの意図が強調される内容になってたかもしれません。
裏話を読む限り、手放しに好き勝手する余地があったわけでもないんだな、と思いましたから。
映画版は作品紹介やコンセプトと、映画スタッフのインタビュー画像を見比べて見ると、
いかに映画の売り手だか企画は本当に重要な物は二の次で
とにかく「可愛さ」「ハートフルさ」ばかりに拘ってるかのように見えました。
その上、プロデューサー側からの「とにかく女の人が泣ける物を作ってくれ」という要望に
最終的には「泣けるという部分を苦労していれつつ」と言ってるので、少なくとも好き勝手やったわけでもないと思います。

■とにかく女の人が泣けるという要望
この映画は漫画アニメファンが好むような絵柄じゃないし、
漫画アニメゲームにあるようなイケメンキャラの話でもないし、ライダーみたにイケメン俳優も出ないし、
映画版あらしよるにみたいに細かい絵柄のヤギと狼の友情物でもないのですから、
これで「女の人が泣ける」っていうのは女の人をも馬鹿にしてるのかと思いました。
ただ可愛いキャラでほんわかストーリーでも作れば、女の人が喜ぶとでも思ってたのでしょうか?って言いたくなりましたね。
会館さん (de-nory)
2013-01-17 16:56:02
会館さん。
がっつりコメントいただきまして、ありがとう!

色々と調べられてますね。
私なんか観たものは、それなりに楽しんでしまうところがあるので…。
あまり色々と考えずに書いているところがあります。
これも、楽しんだ感で書いていますね。

色々と教えていただきありがとう!!

また寄ってくださいね。
いえ、すみません (会館)
2013-01-17 19:42:13
こちらはこの映画に言いたい事があったので長くコメントしました。

裏話なんて客にはどうでも良い事かもしれませんが、この映画のように「おいおいそれはないだろ」と感じるのもあります。
上層部のコンセプトみたいなもので幾らなんでも受け狙いばかり重視するのはかえって逆効果じゃないのでしょうか?と思ったからです。

そして、プロのスタッフでも中には、本当かどうかは知りませんが、上手く企画や意向を欺いて作った人もいたと聞きました。
例えば、某新世紀アニメではまるで熱血ヒーロー物のような企画書が出た(出した)けど、実際はそれとは違う感じのアニメが出来たという話も聞きました。
ただし、周りを欺いて上手く作りには大きな野心と才能がないと無理なのかもしれませんが。

この映画んのスタッフは上手く周りを欺く事もせずに、なんだかんだで上の意図を優先するしかなかったようですがね。映画版は作品紹介やコンセプトと、映画スタッフのインタビュー画像を見比べて見ると、
いかに映画の売り手だか企画は本当に重要な物は二の次で
とにかく「可愛さ」「ハートフルさ」ばかりに拘ってるかのように見えました。
その上、プロデューサー側からの「とにかく女の人が泣ける物を作ってくれ」という要望に
最終的には「泣けるという部分を苦労していれつつ」と言ってるので、少なくとも好き勝手やったわけでもないと思います。
おまえうまそうだなの映画版で (SO)
2013-02-09 01:54:18
スタッフの話について興味がなければ申し訳ありません。

こういう路線の映画しか知らないのであれば驚くと思いますが、これでも監督の人はアクションに売りのある人だと話もあります。「うまそう」みたいな路線(ハートフル系)だけで監督の作風を決めつけられなさそうです。

そりゃ本人はこのインタビュー画像によると「口出しした」と言ってますが、本当はアクション物をやりたかたんだろうなって反応も感じましたから。
ttp://photozou.jp/photo/photo_only/2860818/156276493

アクション系については、原画の時も経験あるそうです。
そして、劇場版フェアリーテイルは「うまそう」と同じ監督ですが、「うまそう」の時とは紹介がまるで違います。アクションや画面構成の人として紹介されています。ttp://fairytail-movie.com/staff.html

ただし、この監督の人は自分の個性を押し切らず、周りの話を聞いて、客を意識するというスタンスです。
ttp://www.creativevillage.ne.jp/cafe/fujimori.html

なので、今後、この監督の人の監督作が出てきてもメイン所からして自分の好み等に近くない限り、監督の個性よりも「その作品らしさ」「その作品の枠」が優先されると思います(フェアリーテイルの劇場版は個人的に見た事ないのでわかりません)。

「自分の個性の有無」と「周りに合わせるかどうか」は別みたいです。「アクションが好きで本来ならアクションが不要な作品にも入れる」と言っていますが、その作品の場合は目立たない部分でやっています。

自分の個性を押し切らず、周りの話を聞聞いて、客を意識するというスタンスなのは「うまそう」を見ても、NHKの某忍者アニメ映画を見ても納得行くと思います。
「うまそう」は心温まる家族物がメインのコンセプトなので、普通に見てる人にはそう感じるような構成になっています。監督の人は口出しして作ったと言っていますけど、語ってる部分は映画版のメイン所ではなく普通に見てる人は気づかない所ばかりですからね。アクションを好んでるのは確かですけど、職人タイプで自分の個性を押し切らずに話を聞くいうのは本当だと感じます。(うまそうの客層はアクション等を好まない層ですから)

2011年に上映されたNHKの某忍者アニメ、映画らしさは出しても結局はその枠の中でやったみたいです。死人を出さなかったり、ギャグ等を脚本の人(浦沢義雄)に付け加えて考えてもらったりしたそうです。上述のアニメージュでのインタビューによると「一番ハードな所まで行ったかどうかはわからない」と言ってました。また、上述のインタビュー画像にはありませんが「僕たちが作った骨格を浦沢義雄さんにお渡しして、台詞回しやギャグは『○○(某忍者)』らしさを付け加えていってもらって、今回のシナリオが出来上がりました。」「○○(某忍者)の場合やっぱり死人を出すわけにはかない」と言っていました。

インタビュー等とかの発言を見て「アクション物が好き」「しかし自分の個性を押し切らず、意見を聞いたり、客の見たい物を意識する」という態度なのはよくわかりました。
会館さんへ (de-nory)
2013-02-21 15:50:24
再コメントありがとう。
前にも書きましたが、出来上がった作品をそれなりに楽しんでしまう方なので、そんなに深く考えていない部分もあります。

色々と教えていただいてありがとう!
SOさんへ (de-nory)
2013-02-21 15:53:16
コメントありがとう。

色々と調べてお詳しいですね。
私は、作品を見てそれなりに楽しんでしまって終了、ということが多いのでスタッフの話等、そんなに深くしらべません。
いろいろ教えていただいてありがとう。
Unknown (Unknown)
2013-02-28 07:35:52
上の長文は全て同一人物による自演ですよ。これ以上相手しても無駄です。
わざわざ「割り込んですみません」とか「フォローします」とか
「辛口の意見もありますね」とか「これまでの流れを読んで」とか
わざとらしく別人である事を強調して執拗に批判を繰り返していますが
どのサイトでも内容が全く同じで、別人のフリをすべきところで同じ名前を入力したり
逆に同じ名前にしないといけないところで別の名前を入力してしまったりと
マヌケなミスを連発しているのでバレバレですね。
いつどこで、どのコメントをどの名前で書き込んだか自分でも覚えていないのでしょう。

本来このようなネットストーカーじみた行為は実行したくないのですが
この人に粘着されてブログを全く更新しなくなってしまった気の毒な管理人さんが
私の知るサイトだけでも何人か存在するので各所で晒していこうと思います。

絶太(仮名)氏の華麗なる粘着自演の歴史その1
http://ameblo.jp/yumomi3/entry-10941805814.html
http://zaco.cocolog-nifty.com/blog/2010/12/post-72a9.html
http://piro-q.cocolog-nifty.com/nandara/2012/06/post-303f.html
http://sakuranboo.blog.eonet.jp/default/2011/06/post-303f.html
http://shadsys.cocolog-nifty.com/blog3/2012/04/post-d7b1.html
http://boukanshanetabare.blog49.fc2.com/blog-entry-1366.html

絶太(仮名)氏の華麗なる粘着自演の歴史その2
http://pub.ne.jp/makoto_kokoro/?entry_id=3291011
http://bussang.blog111.fc2.com/blog-entry-92.html
http://blog.livedoor.jp/susa0asus/archives/52005854.html
http://www.niseko.net/nobuo/archives/4687/comment-page-1
http://plaza.rakuten.co.jp/enjoydance/diary/201209290000/

絶太(仮名)氏の華麗なる粘着自演の歴史その3
http://kiyopoyo.blog112.fc2.com/blog-entry-181.html
http://habute.blog74.fc2.com/blog-entry-486.html
http://yaplog.jp/futiguti/archive/200
http://kenmamam.exblog.jp/13310361/
http://eigangu.blog54.fc2.com/blog-entry-736.html

絶太(仮名)氏の華麗なる粘着自演の歴史その4
http://junpa1.blog86.fc2.com/blog-entry-515.html
http://oyajicinema.tou3.com/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%83%9F%E3%83%AA%E3%83%BC-%E3%82%AD%E3%83%83%E3%82%BA/%E3%81%8A%E3%81%BE%E3%81%88%E3%81%86%E3%81%BE%E3%81%9D%E3%81%86%E3%81%A0%E3%81%AA
http://blog.livedoor.jp/bekkanko/archives/65330582.html
http://mogera594.blog9.fc2.com/blog-entry-591.html
http://kotatubiyori.blog92.fc2.com/blog-entry-502.html

絶太(仮名)氏の華麗なる粘着自演の歴史その5
http://blog.goo.ne.jp/cyaz/e/85ca52e4b39663d8cfd429ad6a4f70e7
http://night2000.jugem.jp/?eid=1300748
http://toymomo.blog61.fc2.com/blog-entry-3092.html
http://d.hatena.ne.jp/shibainusan/20120721/1342879772
http://candytoyeoki.blog81.fc2.com/blog-entry-648.html
これでも半分くらいです、異常ですね。この作品に親でも殺されたんでしょうか?
Unknownさん (de-nory)
2013-02-28 15:17:48
Unknownさん。
ご情報とアドバイスありがとうございます。

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