(久々ですがメモ程度に…)
サリンジャーの短篇『笑い男』は、劇中の「笑い男」という話を聞く少年の視点から、それを語る青年の姿を描いた作品だったが、展開もテーマも違うこの映画を見て、すぐに連想したのは、この悲しい小説だった。
映画は無声映画のスタント撮影事故から始まる。この落下事故で歩けぬ重傷を負った男は、自殺をするために、同じく落下事故で入院している少女に睡眠薬を持ってくるよう手懐けようとし、自分で作った物語を聞かせることにした…。
少女の想像で展開していく劇中物語の映像も素晴らしいが、何よりも僕の心を動かしたのは、ラストに続く怒濤の展開で、泣きながら語る男、泣きながら聞く少女、そして儚い運命に沈んでいく劇中の登場人物の姿だった。
これは久々に映画で泣くこととなった次第。個人的な好みもありますが、人に勧めてもいいかな、と思った作品でした。
サリンジャーの短篇『笑い男』は、劇中の「笑い男」という話を聞く少年の視点から、それを語る青年の姿を描いた作品だったが、展開もテーマも違うこの映画を見て、すぐに連想したのは、この悲しい小説だった。
映画は無声映画のスタント撮影事故から始まる。この落下事故で歩けぬ重傷を負った男は、自殺をするために、同じく落下事故で入院している少女に睡眠薬を持ってくるよう手懐けようとし、自分で作った物語を聞かせることにした…。
少女の想像で展開していく劇中物語の映像も素晴らしいが、何よりも僕の心を動かしたのは、ラストに続く怒濤の展開で、泣きながら語る男、泣きながら聞く少女、そして儚い運命に沈んでいく劇中の登場人物の姿だった。
これは久々に映画で泣くこととなった次第。個人的な好みもありますが、人に勧めてもいいかな、と思った作品でした。